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新・門川の魚大図鑑「ひむかの海の魚たち」

本紙掲載日:2021-07-15
2面
門川町沖の海で確認された815種の魚を収めた「新・門川の魚大図鑑『ひむかの海の魚たち』」
新図鑑をPRする村瀬さん。左は資料収集を務めた宮崎大学大学院の緒方悠輝也さん

815種、カラーで収録

◆数年かけ調査研究内容充実の改訂−町と宮崎大

 門川沖にいる多様な魚や豊かな海の魅力を紹介する「新・門川の魚大図鑑『ひむかの海の魚たち』」が完成、発売された。宮崎大学農学部付属フィールド科学教育研究センター延岡フィールド(延岡市赤水町)が数年かけて進めてきた調査・研究の成果が詰まった本で、815種をカラー写真などで収録している。

 門川町と宮崎大学は2017年6月に包括連携協定を結び、その一環として同町の海の豊かさを学術的に解明する「さかな図鑑プロジェクト」をスタート。19年3月には515種を収めた「宮崎県のさかなのまち『門川の魚図鑑』」を発行している。

 図鑑づくりに携わったのは、延岡フィールドで研究をしている同大海洋生物環境学科の村瀬敦宣准教授(40)や学生たちで、15年6月ごろから魚の標本集めなどを開始。19年の図鑑出版後もさらに内容の充実を目指して調査・研究を再スタートし、改訂版となる今回の新図鑑の発行につなげた。

 調査に当たっては地元の漁協や漁師らの協力を受け、門川沖で水揚げされた魚のひれを伸ばした写真を撮るなど、長い時間をかけて一つ一つの魚種を撮影し、データを蓄積。新図鑑では門川沖の深海域を新たに対象に加えて改めて全体を調査した結果、前作の図鑑を約300種上回った。

 また、図鑑を見た人に門川の多様な海の環境を立体的につかんでもらうため、浅場の沿岸域、陸棚域、深海域の3段階の水深に分けて紹介。さらに、海域ごとに写真背景を白、青、黒に変え、魚が生息する雰囲気を伝える工夫をしている。生息海域による同じ魚種の違いなども紹介している。

 地元の文化や親しまれている料理、研究調査の内容などを分かりやすく掲載したコラムのほか、夏休みに子どもたちが楽しめる魚のリストとチェックシートの付録など大学生提案の工夫もちりばめられている。

 完成した新図鑑はA5判357ページで、価格は1冊3千円(税込み)。門川町役場まちづくり推進課や同町観光協会、かどがわ温泉心の杜(もり)の窓口で購入できる。また、同町ふるさと納税返礼品としても採用され、寄付額1万円につき1冊が贈られる。

 問い合わせは門川町まちづくり推進課(電話門川63・1140)。

◆豊富な魚種、環境の多様さ反映−宮大・村瀬准教授

 「新・門川の魚大図鑑『ひむかの海の魚たち』」の展示会と特別セミナーが1日、宮崎市の宮崎大学付属図書館で開かれ、図鑑づくりの調査・研究の中心を担った村瀬准教授が門川の海の魅力などを語った。

 村瀬准教授は、新図鑑完成までの経緯や調査研究の苦労などを交え、狭い海域に815種の多様な魚が確認された点について「沿岸の栄養の高さや門川湾の地形の複雑さ、砂浜・岩礁など環境の多様さを反映している」などと述べた。

 また、門川の持つ海の魅力を引き出すことがまちの独自性の発信、将来の人材確保につながるとし、「研究者の発表する情報に一般の人がアクセスすることは困難。開花する役割を持ったものは図鑑だと考えた」と図鑑づくりの熱意を語った。

 完成した新図鑑については、「今回でほぼ完全網羅しており、この図鑑が幹になると思う。今後は教育(次世代育成)、観光(マリンレジャー)、新事業(グッズ、水族館)の展開など、二重三重の効果が期待される」などと話していた。

 村瀬准教授は「今回想像を上回る815種の魚を写真とともにお見せでき、門川の海の魅力を紹介できたことが一つの成果。子どもたちが図鑑を通して地元の魅力に誇りを持ち、将来地元で活躍する人が増え、地域活性化につながってほしい」と期待していた。

 

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