コロナ禍も工夫して体育祭−北方学園小中

競技も応援も「入れ替え制」

◆保護者も密なく観戦

　延岡市立北方学園小中学校（三樹浩二校長、１８８人）で３日、競技や応援を交代しながらの「入れ替え制」を取り入れた体育祭が開かれ、児童生徒が一生懸命に団技やダンスに取り組んだ。

　入れ替え制による体育祭は「発表する場をつくりたい」「より多くの人に輝く姿を安全に見てもらいたい」と、密を避ける新型コロナウイルス感染防止策として初めて導入。「小学１、２年」「同３、４年」「同５、６年」「中学１〜３年」の４グループをつくり、競技と応援、教室で待機する学年を分けて実施した。

　「全力をつくせ歴史に残る名勝負〜みんなで心と力を一つに〜」のスローガンの下、児童生徒は大きな声を響かせながらダンスや団技、リレーで熱戦。待機の学年はそれぞれの教室からグラウンドを眺め、応援する光景も見られた。

　表現「ダイナマイト☆ソーラン２０２１」を終えた小学６年の吉田杏さん（１１）は「保護者が見に来てくれてうれしい。最後の構えを低い姿勢で維持できるよう、たくさん練習した」と充実感を漂わせた。

　全員リレーでアンカーを務めた中学３年の土持良斗さん（１４）は「チームのために頑張ろうと走った。中学１年の時からアンカーを走り、今まで勝てなかったが、最後に勝ててうれしい」と笑顔で喜んだ。

　同校の石田俊司教頭は「変則的な形の体育祭を受け入れてくれる地域であり、地域に支えてもらえているからこそ活発な教育活動が行える。今後も、地域と共に発展していく学校でありたい」と話していた。