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ひかり拓本で解明

本紙掲載日:2021-07-08
1面
ひかり拓本により合成した「井替川改修記念碑」の拓影(北面)
ひかり拓本の手法で「井替川改修記念碑」を記録化する右から上椙さん、増田さん(昨年11月、延岡市下伊形町)

増田さん(内藤記念館)、山内さん(九保大)ら研究報告

◆九州初、災害石碑を記録化−宝永地震被害、石碑で初確認

 過去の災害の教訓を今に伝える災害石碑を電子情報化し、市民に災害への備えの意識を高めてもらおうと、延岡市内藤記念館専門学芸員の増田豪さん、九州保健福祉大学薬学部准教授の山内利秋さん、奈良文化財研究所研究員の上椙英之さんはこのほど、延岡市内の災害石碑を対象に、九州初となる「ひかり拓本」による記録化に取り組み、同大学博物館学年報10号(3月31日発行)に研究報告を掲載した。記録化の過程で、これまで県内には存在しないとされてきた宝永地震(1707年)に伴う津波被害の伝承を刻んだ石碑が初めて確認されるなど、新たな発見もあった。

 ひかり拓本は、災害石碑の電子情報化を目的とした手法で、石碑の側面にスポットライトを当て、光の角度を変えながら変化する影を順次撮影し、すべての影を合成することで、石碑に直接触れることなく一般的な拓本と同程度の拓影(画像)を作成することができる。

 今回対象とした災害石碑は、井替川改修記念碑(同市下伊形町)と永源寺萬霊供養塔(同市惣領町)の二つ。作業は昨年11月7日、それぞれ現地で行われた。

 記録化された拓影と、旧延岡藩主内藤家が伝え残す古文書「内藤家文書」を照らし合わせながら、それぞれの碑文を翻刻したところ、井替川の河川変更の由来を刻んだ井替川改修記念碑には「宝永大地震後ハ時有て潮洩入、地を荒し、種子を失」との一文が刻まれており、くしくも、これまで県内には存在しないとされてきた宝永地震に伴う津波被害の伝承を刻んだ石碑が、初めて確認された。

◆永源寺供養塔の建立理由を確認

 また、1858(安政5)年7月13日の洪水の歴史を伝える永源寺萬霊供養塔は、これまで犠牲者の供養のために建立されたとされてきたが、今回改めて碑文を翻刻したところ、この供養塔はあくまで流出した墓に眠っていた霊魂を供養するために建立されたものであることが分かったという。

 ひかり拓本によって記録化された資料は、一般的な拓本と比べて扱いやすく、展示などへの活用も「極めて有効」という。研究報告では「今後は市民を交えて『ひかり拓本』に取り組むことにより、津波災害のみならず、続発する豪雨災害に対しても備えの意識を高めてもらえるよう努めていきたい」とまとめている。

◇市民スペースに展示−15〜21日、延岡市役所

 ひかり拓本によって記録化された今回の資料のうち、宝永地震に伴う津波被害の伝承を刻んだ「井替川改修記念碑」の拓影が15日から延岡市役所1階市民スペースで、同大学学芸員養成課程の企画展「災害は備えあれば憂いなし…?南海トラフ地震から生き抜くための道しるべ」の資料の一部として展示される。21日まで。午前9時〜午後4時。入場無料。


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