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延岡フィルハーモニー管弦楽団

本紙掲載日:2021-06-21
7面

感動の30周年記念定演「何かが生まれた」

 「今までなかったものが、何かが、明らかに生まれた」。指揮を振った音楽監督の椛山達己さん(69)は終演後、こう表現した。市民オーケストラとして1990年1月に誕生し、昨年30周年を迎えた延岡フィルハーモニー管弦楽団(=延フィル、北林鉄平代表、団員30人)は19日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールで30周年記念の第19回定期演奏会を開いた。長引くコロナ禍で演奏会を開くことも、生の音楽を聞くことも当たり前ではなくなった今、延フィルは懸命に音楽と向き合い奏でた。観客はその一音一音を聞き逃すまいと全身で受け止めた。地域に音楽の灯をともし続ける延フィルの、確かな歩みを感じさせる感動の定期演奏会となった。

 昨年6月に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期され、定期演奏会としては3年ぶりの開催となった。設立からの30年を振り返り、思い出や思い入れのある3曲が演奏された。

 ひむかオペラ協議会の旗揚げ公演(2012年3月)で演奏した、ヨハン・シュトラウス兇隆邁侶燹屬海Δ發蝓彌曲で華やかに幕開き。

 続くモーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467」は、1990年6月の第1回定期演奏会で演奏した曲で、ソリストに同市出身・在住のピアニスト山之口美玖さん(30)を迎え、美しく繊細な音色で魅了した。

 今回は地域に根差す市民オーケストラとして、地域の音楽文化の高まりにつなげようと、ソリストに県内の若手演奏家を募集し、オーディションで山之口さんを選んだ。

 「ピアノ協奏曲―」の演奏後、解説に立った前代表の東原擁慈さん(56)=バイオリン=は、こみ上げる思いをぐっとこらえ「コロナ禍で大変な状況が続いているが、私たちアマチュアオーケストラにできることは真剣に、真摯(しんし)に音に向き合い、良い音楽を届けること。心を込めて最後まで演奏したい」と語った。

◆祈りを込めたベートーベン「田園」

 最後のベートーベンの「交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』」では、自然への愛や平和への祈りを深く情景豊かに演奏した。全9曲あるベートーベンの交響曲のうち、延フィルにとっては演奏したことのない唯一の曲で、今回が初挑戦となった。

 椛山さんの渾身(こんしん)の指揮に、団員たちも応えた。神への祈りを表したフィナーレ第5楽章のラスト30秒。素朴な牧歌の響きの中、祈るように指揮を振っていた椛山さんの頬を涙が伝った。それに気付いた団員たちの目も、涙で真っ赤になった。

 感染対策のため間隔を空けて設けられた約650席は満席となり、観客からは大きな拍手が送られた。無言のままではあったが、終演後もステージ上の最後の団員1人が退場するまで拍手は続き、温かなまなざしを感じさせた。

 ピアノを習っているという大塚月乃さん(12)=市内在住=は「軽やかにピアノを弾いていて、私も同じように弾きたいと思った。団員も音楽を楽しんでいる雰囲気があった」。後藤和子さん(69)=同=は「生のオーケストラを久しぶりに聞くことができて良かった。感動した。これからも延フィルを応援していきたい」。また、男性(49)=同=は「初めて延フィルの演奏会に来た。地元に根付いた団員の力を見ることができて良かった」と満足そうに話していた。

◆延高女校歌のオケ版を披露

 なお、アンコール曲として演奏された延岡高等女学校の校歌(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)は、現存するメロディーを基に、椛山さんがオーケストラ演奏用に編曲したもの。延フィルは2015年から校歌の演奏・録音に取り組んでおり、5校目となる今回の校歌は、演奏会前日の18日に録音されたという。

◆椛山達己さんの談話

 お客さんが結婚式の披露宴に来たかのようにホールに入ってきて、晴れやかにオーケストラの幸せを願い、一緒に喜び、演奏を見守ってくれた。31年前の第1回定期演奏会の時のようだった。団員も僕の指揮によく応えてくれた。

 僕が表情を変えるたびに音が変わった。すごく良かった。21日、今までなかったものが、何かが、明らかに生まれた。オーケストラにもお客さんの中にも生まれた。生まれたものはきっと残る。「延フィルは素晴らしい」「やっぱり延岡はいいまちだな」。そう思った。

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