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21日は夏至

本紙掲載日:2021-06-21
1面
はさみを振り上げて万歳を繰り返すチゴガニ(20日、熊野江川で)

晴れ間にバンザイ−チゴガニがウェービング

◆延岡市熊野江川

 21日は二十四節気の一つ「夏至」。県北地方は梅雨の晴れ間が広がり、本格的な夏の到来を感じさせた。

 延岡市の熊野江川に広がる干潟では、スナガニの仲間が日差しを喜ぶかのように万歳を繰り返している。

 白いはさみを上下に振るのは、甲羅の大きさが約1センチほどのチゴガニの雄。「ウェービング」と呼ばれ、求愛や威嚇行動といわれている。

 潮が引くと巣穴から一斉にはいだし、砂泥に含まれる有機物などをこし取って食べる。直径30センチほどの狭い縄張りには、食べた後の砂団子が無数に転がっている。

 河口には県の絶滅危惧種に指定されるシオマネキやハクセンシオマネキなども生息。夏場はカニのパラダイスとなっている。

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