２１日から開始、県民県内旅行

４月に中止「ジモ・ミヤ・タビ」

◆混雑避け平日利用を−県、警報レベル３で停止

　新型コロナウイルス感染症で大きな打撃を受ける県内の観光・宿泊事業者などを支援するため、県は１７日、県内外の感染拡大などの影響で延期していた県民向け県内旅行（ジモ・ミヤ・タビ）キャンペーンを２１日から開始すると発表した。

　県民が県内宿泊旅行をする際の１人１泊当たりの旅行代金を最大５０％（上限５０００円）割り引くとともに、割り引き前の価格が税込み２０００円以上の場合、１人１泊当たり最大２０００円の飲食店などで使えるクーポンを発行する。日帰り旅行は１人当たり最大２０００円。

　また、平日の旅行への分散を推進するため、日曜日から金曜日の宿泊旅行に対しては、さらに最大２０００円のクーポンを県が独自に発行する。日帰り旅行や土日の宿泊旅行は対象外となる。

　旅行予約の申し込みは２１日から８月３１日まで。利用期間は２１日から１２月３１日チェックアウトまで。２０日以前の予約申し込みはキャンペーン対象外となる。予約は県内宿泊施設へ直接、県内旅行会社の店頭、インターネット宿泊予約サイトで。

　キャンペーンは、感染状況がオレンジ区域（感染警戒区域）になる可能性が高まった場合は当該区域を含む旅行の新規予約を停止し、オレンジ区域や赤圏域（感染急増圏域）になるとキャンペーンを停止する。

　また、県の警報レベルが感染拡大緊急警報（レベル３）になった場合は県内全域のキャンペーンを停止するほか、隣県や全国の感染状況などを踏まえ、総合的に停止を判断するという。

　キャンペーンは、当初４月２３日から５月３１日まで実施予定だったが、県内の相次ぐクラスター（感染者集団）発生や隣県の感染拡大などで延期していた。県全域に現在発令中の感染拡大緊急警報（レベル３）が２０日で終了し、２１日から特別警報（レベル２）に移行するのに合わせて始める。

　県観光推進課は利用に当たって、マスク着用など旅のエチケットや会食時の『みやざきモデル』の順守、家族や身近な人と少人数で混雑を避け、できれば平日の旅行を呼び掛けている。

　問い合わせは同課（電話０９８５・２６・７１０３）、県観光協会国内誘致部（電話０９８５・２６・６１００）。