椎葉村長選、１５日告示

前副町長の黒木氏が届け出−正午現在

　７月５日の任期満了に伴う椎葉村長選が１５日告示され、前副村長の黒木保隆氏（６６）＝無所属、下福良＝が立候補を届け出た。正午現在、黒木氏のほかに動きはなく無投票になる公算が大きい。

　黒木氏は、３月１１日まで行われていた村議会３月定例会の閉会後、出馬を表明。１５日は届け出を済ませた後、村役場横の駐車場で出陣式。約１５０人の支持者が見守る中、村内各地に向け選挙カーを走らせた。

　立候補の届け出は、１５日午後５時まで村役場３階大会議室で受け付ける。選挙戦になれば、投票日は２０日。投票は村内１１カ所で午前７時から午後６時（一部午後４時まで）。開票は村開発センターで午後７時３０分から。１４日現在の選挙人名簿登録者数は、２３３２人（男性１１８２人、女性１１５０人）。


◆黒木保隆候補（６６）無新−継続の力でさらに前進

　届け出を済ませた後、役場横駐車場で出陣式。応援に駆け付けた椎葉晃充村長や近隣市町村の首長、多くの支持者を前にマイクを握った。

　黒木候補は、６期２４年間にわたり首長を務めた椎葉村長をねぎらうと共に、９年９カ月副村長として務めた経験を振り返り、「継続の力でさらに前進」と強調。村総合政策を基に、新型コロナ対策や人口減少対策、防災対策などに取り組む決意を表明した。
　
　また、村の主産業である林業に触れ、「林業の循環なくして前進はない。雄大な森林資源を基に全ての産業が盛んになるよう努めたい」と訴えた。

　尾前秀久後援会長は、「秘境とも言われる椎葉のかじ取りはなかなか厳しいもの。力量と経験が求められる。椎葉の未来にとって一番ふさわしい候補者であることを確信している」とあいさつ。応援に駆け付けた延岡西高（現星雲高校）の同級生である原田俊平五ケ瀬町長らもマイクを持ち、支援を呼び掛けた。

【経歴】延岡西高卒後の１９７３年４月に役場入り。税務（現税務住民）課長、議会事務局長、福祉保健課長、総務課長などを歴任し、２０１１年７月から今年３月まで副村長。自営業（旅館業）。