防災ラジオ６０台を販売−延岡市

情報伝達多重化へ−避難行動要支援者など優先

　雨など災害時に市の緊急情報などを伝達するため、延岡市は、避難行動要支援者などを対象に防災ラジオを６０台販売する。３０日まで申し込みを受け付け、７月中旬に販売を開始する予定。

　防災ラジオは、近年の風水害の激甚化を受け、情報伝達を強化するのが目的。従来からある防災行政無線などと併せて情報伝達の多重化を図り、全市民に情報が届く体制を整える。

　市による緊急放送は、ＦＭのべおか（８８・６メガヘルツ）の電波を利用して発信される。防災ラジオに電源が供給されている状態であれば、スイッチを切っていてもＦＭのべおかの周波数で信号を受信し、自動的に起動する機能が備わる。自動起動して緊急放送する内容は、津波予報、気象特別情報、避難情報、その他の災害緊急情報、市長が特に必要と認める情報。

　販売対象者は市民や市内の事業所、自治会などだが、避難行動要支援者など情報取得に支援が必要な人や避難支援者、利用施設が優先される。

　販売価格は、７５歳以上の高齢者や避難行動要支援者が２０００円（税込み）、それ以外の市民や法人などは１万１５５０円（同）。販売台数に限りがあるため、今回購入できなかった場合は、次の販売期間に申し込みを繰り越すことも可能。今年度は販売を２回予定している。

　購入申し込みに必要な様式は市のホームページからダウンロードできる。ＦＭのべおかの受信確認が必要な場合、市はデモ機の貸し出しを行っている。

　申し込み、問い合わせは市危機管理課（電話２２・７０７７、ｂｏｕｓａｉ＠ｃｉｔｙ．ｎｏｂｅｏｋａ．ｍｉｙａｚａｋｉ．ｊｐ）まで。