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コロナリポート−訴え悲痛、どうか夜の街に

本紙掲載日:2021-06-11
1面
夜の飲食店の窮状を訴えた意見広告(今月4日付夕刊デイリー新聞11面より)
なかむら家の村上功一社長(延岡市紺屋町、ロボットごはん屋徳とく)

なかむら家社長−批判、覚悟の上で広告

◆飲食店「深刻な打撃」−年末まで続けば相当の店が……

 「どうか、夜の街に家族や職場の方と少しでも足を運んでいただきますよう、本当に本当にお願い申しあげます」――。延岡市紺屋町で「ロボットごはん屋徳とく」を営むなかむら家が「延岡市民の皆様へ」と題し、新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている飲食店の窮状を訴えた意見広告が反響を呼んでいる。「批判を覚悟の上」でと広告を出した村上功一社長(51)に思いを聞いた。

 広告は4日付の本紙11面に掲載された。その中で、「延岡市は緊急事態宣言の対象になっておりません」「それにもかかわらず客足が戻らない」と訴え、「過度な自粛で地元延岡の飲食店は瀕死(ひんし)状態であります」と悲痛な叫びを挙げた。

 村上社長は、夜の飲食店利用を控える風潮に対し、「コロナ感染症対策をしっかり行っている店はたくさんあります」と市民への理解を求めた。この広告に客を呼び込みにくい立場にある同業の店主らからは、「よくぞ広告を出してくれた」と、勇気をたたえる声が寄せられたという。

 市内の夜の繁華街で多くの割合を占めるスナックを中心として、常連客であっても「お店が再開したら行くから」とか「いつになれば飲みに出られるんだろうね」などと、来店を控える状況が長期化。店の関係者は「今も県全体に緊急事態宣言が出されていると思っている人が多いのではないか」と困惑している。

◇耐え忍ぶ毎日、「我慢の限界」

 徳とくは、これまで市内にも2度出された営業時間短縮要請の期間中も、条件に従いながら営業した。しかし、週末にほんのわずかな客が来た程度。現在も従業員を極限まで減らした上で「何とか営業している状況」という。

 村上社長はこれまで、長年地元で親しまれてきた飲食店や意欲を持って開店した直後にこのコロナの打撃を受け、閉店や事業売却を選択するのを見聞きしてきた。緊急事態宣言解除後を期待したが、自分の店を含め〃自粛〃に耐え忍ぶだけの毎日に「我慢も限界」に達して「行動を起こした」。

 海外でも人気の日本酒「獺祭(だっさい)」の蔵元、旭酒造(山口県岩国市)が全国紙の全面(1ページ)を使い、飲食業界の窮状を訴えた意見広告にも背中を押されたという。

 現実的な問題として、打撃を受けたどの店舗も、金融機関からこれ以上の融資を受けるのがかなり厳しくなっている状況がある。政府の援護もあって、これまで2度の借金はできても、赤字続きのため次のつなぎ融資に難色を示される飲食店は多く、村上社長は「この状況が年末まで続けば相当のお店がつぶれてしまう。うちも同じです」と吐露する。

◇多くが感染対策を徹底

 「お客さんに戻ってきてほしいのはどこも同じですが、どんなに声を上げても来て下さる方は限られるのが現実です」。意見広告を見てすぐに来店してもらえるとは思っていない。唯一の期待は「ワクチン接種が進むこと以外にありません」と言い切った。

 政府が本腰を入れ、市内も高齢者への接種が急ピッチで進められているが、「とにかく早く、若い世代へも前倒しで接種し、職域接種なども広げていってほしい。それしかないと思うんです」と切望。ワクチンに余裕があり予約枠が空いているのであれば、希望者には積極的に接種してもらうよう訴えている。

 新型コロナの感染拡大前に導入した〃看板店員〃の配膳ロボット「徳ちゃん」が移動できる空間を確保したことで、期せずして感染対策の3密(密接・密集・密閉)回避につながった徳とく。村上社長は「私のお店だけでなく、感染対策を徹底している飲食店はたくさんあります。ぜひ、足をお運びください」と力を込めた。


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