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神秘的な営み−クサフグ産卵・鯛名で観察会

本紙掲載日:2021-06-10
1面
水しぶきを上げながら産卵するクサフグ
産卵を見守る参加者

宮大が協力−名水小児童が見守る・延岡

 延岡市鯛名町の海岸で9日、クサフグの産卵観察会があった。市内在住の参加者2人と近くの名水小学校の児童14人が、波打ち際で行われる神秘的な営みを見守った。

 クサフグの全長は約10〜15センチ。フグの中でも毒性が強いことで知られている。5〜7月にかけて、大潮の前後に集団で産卵を始める。

 観察会は市が宮崎大学の協力で開いた。参加者は、妙見町の公民館で同大学農学部海洋生物環境学科の内田勝久教授からクサフグの産卵について説明を受けた。内田教授は「クサフグはデリケートな生き物なので離れて見守って」と呼び掛けた。

 その後、近くの海岸へ移動。到着すると、クサフグの群れが産卵場所を探していた。参加者が静かに見守っていると、波に身を任せて小砂利の浜や岩場に水しぶきを上げながら接近。雌が岩や小石に卵を産み付けると、雄がバシャバシャと体を震わせて放精していた。

 参加者は、目の前で繰り返し行われる自然の営みに感動し、産卵の様子を写真や動画に収めていた。

 同市上大瀬町から参加した新名高さん(75)は「普通は人間の目に届かないような貴重な光景を見ることができて、来たかいがあった」、同校6年生の清田琴羽さん(11)は「6年生で最後に近くで見ることができてよかった」と満足そうに話していた。

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