林（延学）個人で２冠－自転車男子

本紙掲載日：2021-06-07

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【自転車男子】ケイリンとスプリントの２冠を達成した延岡学園の林

第４８回県高校総合体育大会

　自転車男子では、ケイリンとスプリントで延岡学園の林飛碧が２冠を達成。土本寛監督は「落ち着いたレースをしてくれた。自信が付いてきたように見える」と褒めた。

　高千穂町の田原中学校出身の林は、中学まで野球部。中学１年の時にロードバイクと出合い、競技にのめり込んでいった。入学してからは長距離種目を専門にしていたが、短距離に転向。めきめきと頭角を現し、昨年の新人戦でもケイリンとスプリントを制覇した。

　普段は、延岡学園前の市道で練習。姿勢と転倒しないことを意識して短距離に必要な速さを身に付けた。先輩などとの長距離練習ではスタミナも強化してきた。

　４００メートルの競技場を３周するケイリンの決勝は、「中長距離の得意な選手が多く、考えてレースに臨んだ」と言う。３人に先行される不利な状況だったが、当初の予定通りに「２００メートルでスパート」。スピードを上げると、そのまま追い抜き逃げ切った。

　目標としていた２冠にほっとした表情をしつつ、「積極的にならないと九州では勝てない。意識して、ケイリンで６位入賞し全国、スプリントで決勝に進めるよう頑張りたい」と力を込めた。

◆延学、男女ともに九州切符

　自転車チームスプリントは延岡学園の男子が２位、女子が３位でともに九州大会への出場を決めた。男子の金子翼主将と女子の栁田萌心は「今までやってきたことを全部出して、上位に入れるよう頑張りたい」と意気込んだ。

　男女ともにチームそろって競技場で走るのはこの日が初。金子は「満足してはいないが、悪くはなかった。次は走順を変えてやってみる」。栁田は「チームレースは初めてで、協力しながら走るのは楽しかった」と振り返った。

　チームスプリントは男子が３人、女子は２人で行われるレース。隊列を組み、１周ごとに先頭が抜け最後の１人がゴールするまでのタイムを競う。延岡学園勢は新型コロナウイルス感染拡大の影響で競技場が使えず、練習できなかったが、今回の経験を糧に九州大会で上位を目指す。