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バードカービング&野鳥写真展開催

本紙掲載日:2021-06-07
7面
7月5日まで開かれている「バードカービング&野鳥写真展」。さざんぴあバードカービング講座講師の佐藤浩栄さん(右)と、日本野鳥の会宮崎県支部会員の永田敏治さん

7月5日まで−リバーパル五ケ瀬川

◆愛好者2人が魅力語る
木が鳥となって生き返る感覚−佐藤さん

個性の豊かさに引かれる−永田さん

 一つの木片を削って彩色した鳥の彫刻・バードカービングと、愛らしい野鳥の姿を捉えた写真の展示会「バードカービング&野鳥写真展」が、延岡市牧町の河川資料館リバーパル五ケ瀬川(土井裕子館長)で2日から始まった。7月5日まで。入館無料。

 バードカービングを制作したのは、カルチャー&フィットネスさざんぴあ(同市構口町)で活動するバードカービング講座の講師・佐藤浩栄さん(88)=同市恒富町=と受講者ら15人。野鳥写真を撮影したのは、永田敏治さん(71)=同市大門町=ら日本野鳥の会宮崎県支部の会員4人。同展は愛鳥週間(5月10〜16日)に合わせて年1回企画されているが、17回目の今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う県独自の緊急事態宣言を受け、延期されていた。

          ◇           ◇

 佐藤さんは同市北方町美々地で生まれた。「子どもの頃、野鳥は貴重な栄養源でした。よく枝や糸などを使って鳥わなを作り、メジロやツグミなどを捕まえて、羽をむしって焼いて、しょうゆを付けて食べていました。ヒヨドリはなかなか捕まりませんでしたね」と振り返る。

 バードカービングの制作を始めたのは、四家中学校(都城市)の校長だった55歳の時。全校生徒数が少なかったため、文化祭に保護者や教職員ら大人も出品することになった。このうち一人が鳥わなを出品すると聞き「鳥わながあって、鳥がいないのは寂しいだろう」と、美術カタログを参考に、見よう見まねでスズメのカービングを作ってみた。

 そこから夢中になり、宮崎市在住の作家に手ほどきを受けるなどして技術を身に付けた。1997年から同講座の講師を務める。「枯れた木が鳥となって生き返る。そんな感覚がバードカービングの魅力です」と語る。
自宅には「ポッポヨー、ポッポヨー」「餌やるぞー」などと呼び掛けると飛んでくるキジバトがいるという。「何ともかわいい。今は捕まえて食べようとは思いません」と笑う。


          ◇           ◇

 永田さんは「物心付いた頃から、とにかく生き物が大好き」。近所の家にツバメが巣を作れば「うらやましくて、うらやましくて、毎日のように通って眺めていました」。

 小学生の頃は「城山が〃お抱え〃の遊園地だった」という。城山には当時、動物園があり、同市東本小路の自宅から近かったこともあって「しょっちゅう遊びに行っていました」。野鳥の種類も多く、鳴き声を聞き続けるうち「名前を知るよりも先に、耳で種類を聞き分けていた」という。

 40歳の時に野鳥の会に入会。撮影するのが難しいとされる野鳥だが、「野鳥の声をスピーカーで流して呼び寄せる写真家もいますが、それは自然な姿ではない。私はありのままの姿を撮りたい」と永田さん。「野鳥は体の大きさ、子育ての方法、食べ物、求愛行動などが個性豊か。そんな姿や特性に引かれる」と語る。

 佐藤さんと永田さん、2人とも野鳥が大好き。互いの作品について、「永田さんたちの写真を見て『こういう姿、動きでバードカービングを作ってみたい』と思う」と佐藤さん。永田さんは「細部まで表現されていて本当に見事。脱帽でございます。この展示会は私から佐藤さんに声を掛けて始まりましたが、今では私たち野鳥の会は刺し身のつまのようなもので、すっかり絶滅危惧種です」と笑う。

◆野鳥を好きになってください

 会場には、バードカービング約100点、野鳥写真約50点が展示されている。佐藤さんは「作品を見て身近な野鳥を好きになってもらいたい」、永田さんは「人間による環境破壊で野鳥のすみかが奪われています。この展示会をきっかけに自然環境について考える人が一人でも増えてくれたらうれしいです」と来場を呼び掛けている。

 午前9時30分〜午後4時30分(火曜日は休館)。問い合わせは同資料館(電話延岡42・3005)まで。

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