延岡市消防団赤バイ隊−自動車学校で研修
本紙掲載日：2021-05-17
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有事に備え走行技術磨く
延岡市消防団の緊急消防自動二輪車隊（通称・赤バイ隊）が９日、同市松山町の延陵自動車学校で実技研修を実施し、災害現場などでの走行技術を磨いた。
赤バイ隊は各支団からの志願団員２７人で編成され、風水害といった災害発生時などに消防団長が招集。機動力を生かして災害現場に先遣し、情報収集に当たるほか、避難誘導、行方が分からなくなった認知症高齢者の捜索、災害発生の恐れがある現場の偵察などに当たる。
使用する赤色回転灯、警報器付きの２２３�侫�フロードバイク３台は２０１８年度に日本消防協会から配備され、平時は市消防本部に格納。小型消火器２本も装備している。
この日は延陵自動車学校が教習コースを実技研修会場として提供し、延岡警察署の協力で白バイ隊員が指導。赤バイ隊員は舗装されたコースだけでなく、通常は使用しない草地の部分も悪路に見立て、高速走行や緊急停止、スラローム走行、とっさの指示を見極めた緊急回避などを繰り返し練習した。
研修を前に総会も開き、赤バイ隊の運用要綱を改めて確認し、目的やできること、できないことなどを共有。これまで訓練やイベントなどでしか活動していないが、今後は現場投入もより積極的に検討していく方針を申し合わせた。
赤バイ隊を担当する原聡一郎副団長は「警察のご指導が素晴らしく、とても内容のある実技研修になった。隊員も増やして活性化していきたい」と力を込めた。