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ココカラSDGs−第1回「SDGsってなぁに?」(2)

本紙掲載日:2021-04-22
6面

◆見えない誰かの笑顔のために−難波さん
◆実は身近な目標−永田さん
◆「もったいない」の精神で−税田和さん

−ここからは個人で考えていることをお聞きします。17あるSDGsの目標のうち何番が気になりますか。

〈林崎〉13番「気候変動に具体的な対策を」が気になっています。私は北海道出身ですが、夏に帰省した時「こんなに暑かったかな」と感じることが増えました。以前、北海道では家にエアコンがないのが当たり前だったのですが、ついに実家もエアコンを買ったようです。また、数年前に延岡で勤務していた時は、台風は九州に直撃してから東に進むことが多かったのですが、最近ではいきなり関東に大型台風が向かったりと、自然災害も変化してきているように思います。これも地球温暖化が進んで、気候が変動しているためではないかと考えています。

〈永田〉海外ではスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんをはじめ、若い世代が声を上げていますよね。

〈林崎〉そうですね。私も「自分の子どもや孫に良い状態の地球を残さないといけない。そのためには自分に何ができるのだろう」と考えています。昨年10月の菅義偉首相の日本カーボンニュートラル宣言を受け、これまで私の仕事に興味がなかった実家の父から「お前の仕事って大事だったんだな」と言われました。徐々にではありますが、周りの人たちの意識が変わりつつあるという点も、13番を挙げた理由です。

〈永田〉私がこの一年で改めて重要な課題だと実感したのは、3番「すべての人に健康と福祉を」です。具体的な課題として、乳幼児の死亡率や開発途上国の医療アクセスなどが挙げられていますが、医療体制が整った日本から見ると、少し遠い国の話だと感じることもありました。ですが今、世界中の人々が何らかの形で新型コロナウイルスの影響を受けています。感染症などの病気に国境はなく、実は身近な目標だったことに気付かされました。

〈税田倫〉まず4番「質の高い教育をみんなに」が気になります。私には3人の子どもがいます。これからさらに国際化が進み、さまざまな考え方や価値観に触れることになると思いますが、自分の子どもだけでなく、未来を担う子どもたちが自分の考えをしっかりと持ち、世界平和を軸に生きていくためには、やはり教育が大切です。
次に14番「海の豊かさを守ろう」です。日向市にはウミガメが産卵する浜辺があります。そのウミガメがクラゲと間違えてビニールやプラスチックを食べてしまい、命を落としています。私は子どもの頃から多くの生き物に影響しているプラスチックごみの問題を危惧していました。海中も空中も、本当に恐れるべきなのは目に見えないほどに小さくなったごみなのです。それは人間の体にも悪影響を及ぼしています。子どもたちの未来のためにごみを減らすこと、適正に廃棄することを一人一人が気を付けたいですね。
そして最後は5番「ジェンダー平等を実現しよう」です。私は4人姉妹の長女に生まれました。私の父の家系は男尊女卑の考えが強く、私は幼い頃から男女の性差を強く感じて育ちました。今の日本の社会の中には、当たり前の日常の中に無意識のバイアス(偏見)、いわゆるアンコンシャス・バイアスが数多く隠れているそうです。「みやざき女性の活躍推進会議」企画委員会で5年ほど活動しています。複雑に絡み合った日本の男女不平等が少しでも解決に向かうとうれしいです。

〈難波〉先日、最新のジェンダーギャップ指数が発表されましたが、日本は156カ国中120位。女性の活躍が進み、ジェンダー平等が実現することにより、実は気候変動の危機にも対応できると言われています。

−SDGs達成のため、今、個人で取り組んでいることはありますか。

〈林崎〉昨年7月からのレジ袋有料化に合わせて私もエコバッグを持ち歩いています。もちろんプラスチックは私たちの生活に欠かせないものですし、プラスチックが必要な状況はたくさんあると思います。しかし、プラスチックは自然界にないものなので、いつまでも残り続けたり、動物や魚が誤って食べてしまうという問題もあります。必要な時は使い、不必要な時は使わない。そして使った場合は適正に処理をするという考え方が大事です。個人でできることは小さいかもしれませんが、みんなが協力することで大きな成果になると思います。

〈永田〉まず考えてみることが、SDGs達成に向けて個人でできることの一歩だと思います。そういう視点を持つと日々の生活で見えることが変わってきます。例えばスーパーで「この食べ物ってどこでどんなふうにできているんだろう」とか、お料理しながら「使い捨てのごみってこんなに出ていたんだ」とか。そんな感じで暮らしていると、面白いことが起きました。私の実家のある地域は、それほどごみの分別が厳しくないのですが、面倒くさがりの私の母がリサイクルを意識し始め、分別に目覚めていったのです。母は私の仕事をきっかけに興味を持って、とりあえずできることをやってみようと思ったそうです。うれしかったですし、身近な人のパワーってすごいんだなと実感しました。

〈税田和〉ペットボトルを使わないよう2年前から実践してきたのがマイボトルの持参です。ある時、子どもとテレビを見ていて、イルカやクジラなどの海洋生物がプラスチックごみを食べて死んでいるのを知りました。子どもたちも助けてあげたいと思うけど何からしていいのか分からない。それもあって、子どもたちと一緒に身近にできるところから、ささいなところから考えるようになりました。お風呂に入った時にシャワーを出しっぱなしにしないとか、歯磨きをする時に水を出しっぱなしにしないとか。自分の行動を変えるきっかけになっているように感じています。

〈税田倫〉個人的にWWF(世界自然保護基金)とユニセフ(国連児童基金)に定額寄付を続けています。ユニセフは主に難民を支援する活動を応援しています。WWFはトラを守る活動を支援しています。年々貴重な動物たちが絶滅の危機にさらされています。原因の多くは森林伐採や乱獲など人間のわがままな行動によるものです。本当は現地に出向いて活動したいくらいですが、今の私にそれはできないので、寄付という形で応援させてもらっています。

−最後に、SDGs達成のために伝えたいことは。

〈林崎〉SDGsを身近に感じていただきたいと思います。「国連で採択された」と聞くと、遠い国の話に感じますが、SDGsは私たち一人一人に関係するものです。SDGsが採択された2015年は「30年まで15年もある」と思っていましたが、気付いたらあと9年です。SDGsはこれからもっと当たり前の存在になっていくでしょう。世界ではコロナ禍にあっても、SDGsがないがしろにされることはなく「むしろこういった時代だからこそSDGsを目指すんだ」といった機運があります。まずは自分に何ができるだろうと考えることがスタートだと思います。

〈難波〉残り9年しかないのか、あるいは、9年もあるのか。このラジオをきっかけに、それぞれが自分事として、きょうからできることに取り組むことで、必ず達成できると私は信じています。

〈税田和〉SDGsは難しい話でもなく、日本人なら誰でも昔からやってきた「もったいない」の精神で簡単にできることです。ぜひ身近なところからチャレンジしてみてください。このラジオを通し、地球の反対側で起こっていることも私たちに関係があるんだ、責任があるかもしれないんだということを知っていただき、県北からアクションの波を起こしていきましょう。

〈難波〉こうやって思いのある人や思いのある企業が手を取り合い、見えない誰かの笑顔のために行動する。それがSDGsです。SDGsが、そしてこの番組が接着剤となって、多くの仲間とつながっていけたらうれしいです。

【第1回の出演者】
〈ゲスト〉旭化成サステナビリティ推進部(本社・東京都)の林崎匡宏さんと永田彩さん=ともにリモート出演=、グローバル・クリーン(日向市)の社長・税田和久さんと専務・税田倫子さん
〈アドバイザー〉SDGsコミュニケーター難波裕扶子さん(日向市)
〈番組ナビゲーター〉松田祐子さん(FMのべおか)

■第1回の再放送■22日夜8時からと、25日午前11時からの2回

■第2回の内容■
〈テーマ〉子どもとSDGs
〈ゲスト〉延岡市立恒富中学校の瀬戸山初博校長と生徒会役員の皆さん
〈放送日〉5月20日午後1時から生放送
〈再放送〉同27日午後8時からと、同30日午前11時からの2回

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