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生活の中にある美(1)−県北の土木構造物

本紙掲載日:2021-02-17
7面

まるで空に架かる橋

◆青雲橋(日之影町)

 青雲橋は、五ケ瀬川水系日之影川に架かる上路式の鋼製アーチ橋。橋長410メートル、橋面から水面までの高さは137メートル。10年4カ月を費やして1984(昭和59)年に完成。当時は国内1位の高さを誇った。

 斜めつり鉄塔を用いないタイバック工法で架設された橋としても有名。名前は公募で決まった。2019年には道の駅「青雲橋」がオープンし、同町の重要な観光名所となっている。

 龍天橋は、宮水地区と大人地区をつなぐ上路式の鋼製アーチ橋。下には五ケ瀬川が流れる。橋長260メートル。水面からの高さは約100メートルで、林道橋としては日本一の高さを誇る。1990(平成2)年、事業費約19億円で完成した。

 同町には大小合わせて215の橋があり、その中で3番目の大きさ。名前は、龍が天に昇るようにこの地域が発展することを祈念し、命名された。

◆龍天橋(日之影町)

 県北地区には、一級水系・五ケ瀬川や小丸川、二級水系・耳川、石並川、五十鈴川などの数多くの本流、支流が流れ、渓谷も多い。そこに建設された橋やダムは、沿線自治体の経済・文化の発展、人々の安全に欠かせない存在であり、日々の生活を支えている。その中でも歴史的、構造的な特徴を持つ土木構造物を見詰め直した。

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