震災１０年の節目に使命感

「ホームで勝てるように」ベガルタ仙台・手倉森監督

　延岡市で２次キャンプを行うサッカーＪ１ベガルタ仙台が、順調にチームづくりを進めている。期間中は、フィジカルの強化と戦術の共通理解の向上に重点を置く。開幕戦は２７日。９０分間しっかり戦い抜けるよう、西階陸上競技場で調整に励んでいる。

　今年で東日本大震災から１０年。今季のスローガンは「ｓｔａｎｄｉｎ，ｔｏｇｅｔｈｅｒ☆Ｒｅｖｉｖａｌ〜立ち上がれ復興へ」とした。８季ぶりに手倉森誠監督が指揮を執り、リーグ１７位と低迷した昨季からの巻き返しを図る。

　監督と県北の縁は深く、仙台を離れた２０１３年以降も毎年来延しており、高千穂町で必勝祈願など行ってきた。「延岡は第２のホームタウン」と話すほど身近に感じている。

　節目の年に託されたこともあって、使命感に燃えているという。「昨季はホームで１勝もできず、サポーターやファンをがっかりさせた。今年はホームで勝てるようにしたい」と意気込む。

　キャンプ誘致に尽力している延岡市サッカー協会は、仙台が九州で試合を行う際には、延岡市から応援団を派遣してチームにエールを送ってきた。

　木村重俊会長は「手倉森監督に期待している。延岡キャンプで力をつけ優勝を狙ってほしい」と激励。「芝の状態も良好だと聞いている。管理している方々に感謝したい」と話した。

　延岡キャンプは１４日まで。今年は新型コロナウイルスの感染対策として一般非公開で行われており、ファンサービスなども実施しない。