新型コロナ−県内３０日５人、３１日１１人

延岡市５人−３人はクラスター関連

　県内では新たに１月３０日に５人（県１８０５〜１８０９例目）、３１日に１１人（１８１０〜１８２０例目）が新型コロナウイルスに感染した。県と宮崎市が両日、発表した。県によると、延岡市が５人で、うち３人はクラスターが発生した認定こども園関連。累計感染者は１８２０人となった。また、県によると同３０日、基礎疾患のある高齢感染者３人が亡くなった。累計の死者は２０人になった。

　県によると、延岡市の１８０８例目４０代男性（同３０日発表）と、１８１７例目３０代女性（３１日発表）は、クラスターが発生した認定こども園の職員。２人は以前の検査で陰性だったが、症状があり再検査で陽性となった。

　１８０９例目３０代女性（同３０日発表）は、感染した園児の家族。同施設関連の感染者は１４人となった。

　３１日発表の延岡市１８１６例目５０代女性は、宮崎市が３０日にクラスターと認定した食品加工会社の従業員。

　１８１９例目４０代女性は医療機関を受診して陽性が判明した。

　県北以外は、同３０日発表分が宮崎市３人。３１日発表分が宮崎市６人、高鍋町と京都府（日南保健所管内）が１人ずつだった。

　同３０日の宮崎市発表分の３人のうち１人は鹿児島県からの来訪者との接触があり、残る２人の行動歴などは調査中。３１日の宮崎市発表分６人はいずれも感染者との接触歴があり、高鍋町と京都府の２人は、医療機関受診で陽性が分かった。


◆１０万人当たり８・８人−昨年１２月３１日以来の１桁−１月２９日

　県感染症対策室によると、１月２９日時点で、人口１０万人当たりの新規感染者が８・８人（同３０日時点は８・７人）に。同９日の４２・４人をピークに、昨年１２月３１日以来の１桁となった。

　渡辺善敬県福祉保健部長は同３１日、「全体として、緊急事態宣言の効果は一定程度出ているが、死者や入院者など高止まりの傾向で、注意が必要な指標がある。もう少し見極めていきたい」と述べた。今週後半に対策本部会議を開き、緊急事態宣言の期限となる７日以降の方針を協議するという。


◆入院７４人、うち重症者６人

　１月３０日時点の県内の入院は７４人でうち重症者は６人。宿泊・施設等療養が５３人で、自宅療養が３３人。入院・療養調整中が１３人。県北では延岡西臼杵圏域の医療機関に１０人、延岡市の宿泊施設で１７人が療養している。


◆宮崎市食品加工会社でクラスター
従業員１０人が感染−延岡市在住者も１人

　宮崎市は１月３０日、同市佐土原町の食品加工会社「プライムデリカ株式会社宮崎工業」で従業員６人が感染するクラスター（感染者集団）が発生したと発表した。クラスターは同市１４例目で、県内２３例目。３１日には延岡市の５０代女性を含む従業員４人の感染が分かった。

　宮崎市などによると、同社は従業員が４４５人。同２５日に３０代男性と６０代女性従業員の感染が判明した。その後、同３０日までの調査、検査で、宮崎市の２０〜３０代の男性４人、西都市の５０代の男女３人、延岡市１人の従業員の感染が判明した。

　同市は同３０日、「現時点で家族など事業所外への広がりは確認されていないが、従業員の規模が大きく、市外居住の人もいる。県と連携し、状況を注視するために、クラスターと位置づけた」と説明した。


◆老人ホームで新たに１人

　宮崎市は３１日、入居者・職員２９人が感染するクラスターが発生した「有料老人ホームはーとねっと弐番館」で、新たに７０代女性入居者の感染が確認されたと発表した。


◆１日は１０人以上

　県は１日午前、速報値で県内の新型コロナウイルス新規感染者が１０人以上になると発表した。確定値や詳細は１日午後に発表する。