県内、新たに１３人−新型コロナ

県北は門川町の１人−１２日

　県と宮崎市は１２日、県内で新型コロナウイルスの感染者が、県北の１人を含め新たに１３人（１３２５〜１３３７例目）確認されたと発表した。

　２０人を下回るのは昨年１２月３１日の１８人以来、１２日ぶりだが、県は１１日までの３連休で検査数が減少したことも影響しているとみており、引き続き警戒を呼び掛けている。

　新規感染者のうち７人はすでに確認されている感染者との接触歴などを追った行政検査で判明。１人は県外への訪問歴があり、残る５人についても行動歴などを調べている。

　市町村別では宮崎市が６人（県１３２５〜１３３０例目）で最も多く、都城市４人、門川町と小林市が各１人。鹿児島県の３０代男性１人も保険適用検査で感染が確認された。

　県北では門川町で１人の感染を確認した。１３３４例目となる３０代女性で、１０日に感染確認が発表された町内の３０代男性と接触歴があった。この２人を含め、町内ではいずれも３０代の男性４人と女性２人の感染者計６人に接点が見つかっている。


◆宮崎市は６人−うち２人は調査中

　宮崎市で確認された６人は２人が８０代女性、１人は７０代男性。この３人を含む１３２６〜１３２９例目の４人は家族や親戚、友人が感染者でその接触者だった。

　残る１３２５例目の５０代男性は鹿児島県への訪問歴を確認、１３３０例目の５０代女性については行動歴などを調べている。


◆都城市の２人はクラスター関連

　都城市で確認されたのは４人。１３３２例目の８０代女性と１３３３例目７０代男性は、大規模なクラスター（感染者集団）が発生した市内スポーツ施設を利用した感染者との接触歴が判明した。

　１３３１例目の５０代女性、１３３６例目の２０代女性の２人と、鹿児島県の１３３５例目の３０代男性、小林市の１３３７例目の３０代男性については調査を進めている。


◆入院９８人、うち重症者は４人に−１１日時点

　入院中の感染者は１１日時点で９８人となり、前日から１人増加。そのうち重症者は１人減の４人となった。

　県北では日向入郷圏域の指定医療機関に３人、延岡西臼杵圏域の指定医療機関に２人、協力医療機関に３人が入院している。

　宿泊施設の療養者は９５人で７人減少した。宿泊・施設等療養は３４１人、うち自宅療養は２４６人で１２人減少した。入院・療養先を調整中は６５人。
累計の感染者１３４０人（県外発表分の３人を含む）のうち、退院・療養済みは４５人増えて８３６人となった。


◆日南市の県港湾事務所の職員が感染

　県は１２日、日南市の油津港湾事務所に勤務する知事部局の職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　年明けは４〜６日に出勤し、７日に発熱のため休暇を取り医療機関を受診したが検査の指示はなく、夕方には解熱したため８日は通常通り勤務。３連休明けの１２日未明に再び発熱して受診し、ＰＣＲ検査を実施したところ陽性が判明したという。

　同事務所の職員は全員自宅待機としており、けさ、代行職員が庁舎内の消毒を徹底した上で、午前８時３０分から開庁。行動歴や接触者については、保健所が調査している。