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柱大黒という男〈対談〉

本紙掲載日:2021-01-08
7面

NHKFMシアター「これは、私の落とし噺」放送直前特別連載

◆こども落語大会を全国に広めたい

■お笑い少年、30年越しのコラボ

【本田】そもそも僕はクラスによくいる目立ちたがり屋。人に笑ってもらうことが幸せというわけじゃなくて、うけて女子にもてたいとか、そんなところからスタートしてるんですよ。

【大黒】本田さんは自作自演タイプですもんね。僕はネタを書いて、誰かにその企画をやらせてた。学校の文化祭ではCMのパロディーコントをしたり、自分でネタを書いたコントをしたり。僕は小学校の頃からのお笑いマニアで、中田ダイマル・ラケットが好きだったんですよ。チャプリンとかも。

【本田】さっき、今回の作品がチャプリンみたいっていうのは、まさにって思った。家にビデオテープのチャプリン全集があって、しょっちゅう見てた。笑いと悲しみの振り幅っていうのはすごく影響を受けている。
高校生の時にお笑いで優勝したのに解散してプロにならなかった理由の一つが、笑いだけじゃなくて違う形で表現をしたかったから。漫才に悲しみはいらないし、人間模様をドラマチックに描く必要はないじゃないですか。
東京で劇団をつくる時も根っこにある笑いは入れたいけど、その笑いを生んでいる会話にはその登場人物のバックボーンがあるって思うと、笑いに厚みが出てくるし、笑えるし泣ける。そう思った時に、芝居やりたいなって思ったんですよ。

【大黒】感覚はまったく一緒だったんですね。舞台に行くか落語に行くかの違いだっただけで。落語も泣かせることもできますし、笑いと涙が半分半分とか、泣ける話もあれば、与太郎話みたいな純粋に笑える話もある。思っていることは一緒でも、僕は落語で上京しちゃったんで。

【本田】延岡と日向でお笑いが好きな少年2人が、リンクすることなくそれぞれが活動していき、この年のおっちゃんになって、今一緒に向き合っているのってすごい。

【大黒】遠回りで、対談ができるっていうね。

【本田】今年は表現する時にどうしてもコロナが付きまとってきたんだけど、気付かされることも大きかった。自分の表現の方法を見つけられたから、これは未来は明るいぞって思っている。
そういう意味でも大黒さんと作品づくりがしたい。例えば、メインの企画はこども落語だけど、そのMCを僕と大黒さんでやる。師匠と弟子の関係の中に僕が加わっての、その子が持っている素顔を紹介できたりとか、そういうこともできちゃうな。

【大黒】舞台をやってるからこそ生まれてくるアイデアですね。
2020年は落語をする場が激減しちゃったんですよね。僕は毎年年間60席落語をやらせてもらうんですけど、昨年は20席しかできず。僕はまだいいんですけど、子どもたちの寄席はお年寄りの方が呼んでくれることが多かったのでほぼ皆無。今年は宮崎県内に活動を広げたい。
今年は僕が活動15周年を迎えるということもあり、「アタック26市町村」と銘打って宮崎全土で落語をしていきたい。まだ行ったことのない市町村もあるので。僕の会の前座で子どもたちに落語をしてもらうとかできないかな。
今回のラジオドラマは光栄にも全国放送。宮崎でこども落語が行われているってことをぜひ知ってもらいたい。それが一番ですね。

【本田】僕も実はそこを一番楽しみにしていて。ラジオドラマとしてしっかり聞いてほしいという思いもあるんですけど、子どもたちがいろんな変化を得ることができる落語という文化があり、それが宮崎の日向で大会が行われている。指導者もいる。
子どもたちが落語をしているっていう印象がなかなかないと思うんですよね。そもそも落語自体がまだ身近な存在じゃない。今回のラジオドラマを通して、宮崎でそんな大会があるんだと知ってもらえたり、今年いつあるのかなって気になってもらえる。大黒さんが言った通りそこが一番楽しみですね。(おわり)


■絶対聴く!―「笑点」司会者・春風亭昇太師匠からメッセージ

 本田誠人さんと柱大黒さんを結び付ける面白い共通点がある。それぞれにかわいがってもらっている、人気落語家にして、あの長寿番組『笑点』の司会者である春風亭昇太師匠。せっかくなので昇太師匠にとって、柱大黒と本田誠人はどういう存在なのかを聞いてみた。

 昇太師匠いわく「大黒君は、歌春師匠の元お弟子さんで、宮崎に行くといろいろ案内してくれるので、便利な人」。そして、「本田君は、ペテカンの舞台に出ませんか?って言ってくれて、うれしくなって出してもらったりして。でも、出たら出たで、脚本家、演出家の〃先生〃になるから、不便な人」。

 そして、本田さん脚本で、大黒さんがモデルになっている元落語家が登場するラジオドラマの話をすると、「絶対聴く!」と喜んでくれた。


◆「これは、私の落とし噺」あす午後10時、NHKFMラジオで放送

 ラジオドラマ「これは、私の落とし噺」は9日午後10時から、NHKFMで放送。放送から1週間は聞き逃し配信に対応している。NHK宮崎放送局制作。

 あらすじは―、シングルマザーのちひろ(山田キヌヲ)と2人で暮らす高校生の真夏(白石聖)は、目立たないことをモットーに平凡な学校生活を送っていた。ところが、こども落語の大会を観覧した母が「私も落語を始める」と言いだしたことから一躍うわさの的に。何とかやめさせたい真夏だが、両親が離婚して以来、母とはお互いに気を使い合う関係になっていたため、なかなか言い出せずにいた。一方、熱血漢の落語家、柱大黒天(マギー)の指導を受け、不器用ながらも日夜練習に励む母の姿に触れる中で、真夏の気持ちには少しずつ変化が。そして、母の初高座を見に行き……。


◇マギーさん、山田キヌヲさんら出演

 出演者は、白石聖、山田キヌヲ、マギー、牧野ひかり、佐藤尊祐、小嶋冴菜、山下透羽、二橋康浩、本田誠人。脚本は本田誠人。落語指導は柱大黒、三遊亭遊喜。


【柱大黒(はしら・だいこく)】本名・甲斐伸也。1975年生まれ、日向市出身。高校時代、漫才で「天才たけしの元気が出るテレビお笑い甲子園」に出場。卒業後、日向市出身の真打ち落語家桂歌春に入門。帰郷後、2005年に古典落語愛好会「どしろう党」を結成。県内で落語活動を再開する。以来、お舟出の湯での定期寄席や各種イベント出演、こども文化教室「噺家入門」講師、ひむかの国こども落語全国大会企画など多岐に活躍中。08年より子どもだけの落語一門「ひむかこども落語会」の主宰・副会長に就任。指導者も務める。

【本田誠人(ほんだ・まこと)】1974年生まれ、延岡市出身。高校時代に「ダウンタウンの全九州お笑い選手権」に宮崎県代表として出場し、グランプリを獲得。上京して95年に劇団「ペテカン」の立ち上げに参加。脚本家・演出家としてもデビューした。2005年には人気ドラマ「電車男」に俳優として出演し、延岡弁を全国の茶の間に届けた。15年には昭和30年代の延岡を舞台にした「蛍の頃」を東京の他、地元延岡、宮崎、熊本で上演、好評を博した。

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