映像とコラボ楽しむ

にじいろ音楽会スペシャル版

◆クラス別に鑑賞−延岡しろやま支援学校

　特別支援学校の児童生徒を対象にした「にじいろ音楽会」が、延岡市の県立延岡しろやま支援学校（橋本昭彦校長）で開かれている。今年は、新型コロナウイルス感染症予防のため、事前に収録した映像を流すスペシャルバージョン。児童生徒がクラスや学年ごとに鑑賞している。

　出演者は、企画者でピアニストの松浦真由美さん（日向市出身、東京都在住）、声優・俳優の池田知聡さん（宮崎市）、フリーナレーターで声優の加古万里子さん（愛知県）。児童生徒は、たいよう（知的）、わかあゆ（肢体不自由）、ととろ（聴覚障がい教育）の部門や学年別に映像を鑑賞している。

◆言葉を掛け合い一緒に歌って演奏

　このうち、たいよう部門の中学２年生１１人は１８日に鑑賞した。スクリーン上で松浦さんらが〃来校〃すると、生徒たちは「松浦さん！」と歓声。冒頭に３人があいさつした後、絵本「めっきらもっきらどおんどん」のアニメーションを上映した。

　宮崎マルチメディア専門学校副校長でＣＧなどが専門の三橋幸四郎さんが制作した映像に合わせ、松浦さんのピアノ、池田さんと加古さんが声を吹き込んだ作品。せりふに合わせて字幕が表示されたためか、生徒たちが同じせりふを言う場面もあり、思いがけないコラボレーションも実現した。

　その後のピアノ演奏では、松浦さんが自身で作曲した「願い」などを演奏。生徒たちは、「にじ」の合唱ではスクリーンに映る松浦さんと一緒に歌い、タンバリンなどの楽器を鳴らすなど、体全体で音楽を楽しんでいた。

　にじいろ音楽会は、旭化成ひむか文化財団と夕刊デイリー新聞社の主催、県教育庁北部教育事務所の後援により、特別支援学校に通う児童生徒の感性を育み、地域の人に障害のある子どもや特別支援学校への理解を深めてもらおうと毎年開催。今年は７月に日向ひまわり支援学校でも映像出演のスペシャルバージョンで開催した。

　２０２０年度みやざき子ども教育週間関連事業。２１世紀をひらく〜歴史と文化の再発見シリーズ。