「必要とされる人材になって」

延岡工高で「教えて先輩」

◆地元企業の社員らアドバイス

　職業観や勤労観の醸成、地元企業への理解を図る「教えて先輩」が１８日、延岡市の延岡工業高校（安楽耕三校長、７１２人）で６学科の１年生を対象に開かれた。地元企業６社の経営者や若手社員が講師として参加、それぞれの会社の優れた技術や事業内容、仕事のやりがいなどを話した。主催は同校、県工業会県北地区部会人財育成分科会、延岡市。

　機械科では、にへい精機の組立・電装部の吉玉真悟さん（３５）と機械加工部の大久保敬宏さん（３４）、検査部の新田美和子さん（３７）が授業。３人は各部署の作業場の映像を流しながら、注文から納品までの流れや同社に設置している機械などについて解説した。

　続けて、吉玉さんは「新しいことに挑戦でき、日々楽しみながら、適度にプレッシャーのある毎日を送っている」と仕事へのやりがいを語った。また、「自分の意思で後悔のない選択をし、その選択肢を増やすためにも専門知識の習得や、資格試験に積極的に挑戦してほしい」と呼び掛けた。

新田さんは、今までの経験を踏まえて「これから苦労や困難があると思うが、諦めずに乗り越えて必要とされる人材になるよう努力してほしい」とアドバイス。大久保さんは学生時代の過ごし方や入社のきっかけなどを振り返り、「自分がやりたい仕事の選択肢が増えるように高校生活を過ごしてほしい」と話した。
　
　同科を代表して山浦優斗さんは「自分に合った職場を探していきたい」と感謝の言葉を述べた。

　今回は、情報技術科にクリエート、土木科に日新興業、環境科学システム科に日之出酸素、生活文化科にキサヌキの社員らが訪問。また、電気電子科は興電舎を訪れて話を聞いた。