「ひなたＷＯＭＡＮ」（５８）プリンシプル（延岡市）・桑山佳子さん

笑顔で再就職者支援

　求職者向けの再就職支援などに取り組む会社の専務取締役。パソコンと簿記教室の講師に携わる。

　「十人十色と言います。４人のスタッフ全員で生徒一人ひとりの個性を共有しながら、その人に寄り添った指導に当たっています。そして何よりも、どんな状況化でも笑顔で対応することを心掛けています」

　都城市生まれ。泉ケ丘高校から熊本県の短大に進み、卒業後はパソコンのインストラクターや、宮崎女子短大でＯＡ機器演習など担当の非常勤講師として活動。２０００年に都城でパソコン教室を立ち上げた後、０６年の結婚を機に延岡市に移り住んだ。

　生徒を受け入れるために必要な資格を相次いで取得し、０９年に夫とともに旭町で起業。業務拡大に伴い１４年４月、祇園町に２階建ての現オフィスを構えた。

　「『常に一歩でも前へ』をモットーにやってきました。高校時代に書道部の恩師から、『おまえには事務能力、管理能力がある』と言われたことがあります。よく見ていてくださったのだなと今になってつくづく思います」

　延岡史談会に所属するなど歴史好きが高じて中国に興味を持つ。新たに漢方養生指導士漢方上級スタイリスト、養生薬膳アドバイザーなどの資格を取り、ウーロン茶など中国茶の勉強にも余念がない。これらを第二のふるさとのために生かせないかを模索中だ。

　「自分の生活を見直すときに取っておきたいのが漢方・薬膳資格。例えば、『止血にはヨモギがいい』など一生ものの知識が得られる検定試験を延岡で実施できないかと考えています。中国茶の普及も含めて、市民の健康維持に少しでも貢献できたらいいですね」