東郷診療所−整備場所を再検討

１８日、十屋市長が表明−日向市議会

　日向市の十屋幸平市長は１８日開いた市議会１２月定例会最終本会議の冒頭、市立東郷診療所（仮称）の整備場所について、地域の理解が十分でないことから再検討することを明らかにした。

　十屋市長は９日の一般質問で、東郷地域中心部の「道の駅とうごう」内の「東郷町農産加工施設」を候補地として新築整備する意向を示し、「地元区長代表、公募の地域住民など、多くの地元関係者で構成される東郷診療所（仮称）整備検討委員会で出された結果を尊重した」と説明していた。

　１８日の報告の中で十屋市長は「しかしながら、地元の関係団体や地元住民から道の駅敷地内での整備に反対する意見や、『なぜ、そこに整備するのかの情報がない』などの声があると伺っている。地域の理解が十分でないまま整備場所を決定することは適切でないと考えた」と再検討の理由を述べた。

　市では１６日に開催した同検討委員会で整備場所について確認。委員から「区長会としての意見集約を図った上で、再度、検討委員会で整備場所について検討する」との考えが示され、了承されたことから、方針を尊重すべきと判断したという。

　これに伴い、「基本構想」の策定時期が年明け以降となることから、本年度中の予定だった「整備基本計画」の策定を来年度中に延ばすことも報告。また、今月２２、２３日に予定していた「基本構想」に関する市民説明会も同構想案の策定時期まで延期することに決めた。

　十屋市長は「当面の整備スケジュールに若干の遅れが生じることになるが、今後とも早期整備に向けて努力していきたい」と理解を求めた。