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県北ゆかりの神々を知る

本紙掲載日:2020-12-16
6面

黒岩小中で「記紀みらい塾」

 宮崎県にまつわる神話や伝承について学ぶ出前授業「記紀みらい塾」が8日、延岡市立黒岩小中学校(安在博二校長、47人)=大野町=であり、小学1〜6年生29人が、地元に関わりの深い日向神話などについて理解を深めた。県の記紀編さん1300年記念事業の一環。

 講師はフリーアナウンサーの柳田みよりさん。イザナキノミコトとイザナミノミコトの国生みから日向三代(ニニギノミコトから孫のウガヤフキアエズノミコトまで)にわたる物語を紹介するアニメの上映や絵本「海幸彦と山幸彦」の読み聞かせを通して、神々の系統を解説した。

 愛宕山(旧名笠沙山)が出会いの地だという伝説のあるニニギノミコトとコノハナサクヤヒメ、祝子川の名の由来といわれるホオリノミコト(山幸彦)、日向市美々津町にお船出伝説が残るカムヤマトイハレビコノミコト(神武天皇)ら県北に縁の深い神様に触れながら「皆さんはとても素晴らしい土地に生まれ育っている。誇りに思いながら過ごしてほしい」と呼び掛けた。

 授業の後半にはアナウンサーとして、発声や音読に関するレクチャーもあり、「読み聞かせのポイントはスピードや間の取り方、ジェスチャーなど。中でも最も大切なのは、目の前の相手を観察して思いやりを持って話すこと」と話した。

 柳田さん指導の下で音読に臨んだ畠中勘壱さん(6年)は「校内放送にも生かせる」とにっこり。「これまで知らなかった神様の名前も教えてもらえて、とても勉強になった」と授業を振り返った。

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