新型コロナ、県内で６人

宮崎市５人−３人はクラスター関連・１４日

　県と宮崎市は１４日、県内で新たに６人（県６０６〜６１１例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。宮崎市５人と都城市１人で、うち宮崎市の３人はクラスターが発生した宮崎太陽銀行佐土原支店の行員の家族。これで関連感染者は１１人になった。ほかの３人もこれまでの感染者と接触歴があった。県内の累計感染者は６１１人。

　６０６例目の５０代男性は、５９６例目の２０代女性の父。６０７例目の４０代男性はその娘の知人だった。

　６０８例目の４０代女性は、５９９例目の４０代男性行員の妻。６０９例目の１０歳未満女子児童はその夫婦の子ども。

　６１０例目の５０代女性は、６０１例目の５０代男性行員の妻。

　宮崎市は感染が確認された宮崎太陽銀行佐土原支店の行員６人の行動歴について、いずれも１１月２５日から今月２日までの間に発熱などの症状があり、５人は医療機関を受診。感染は確認されず、症状は一度は治まっていたという。

　６０１例目の５０代男性行員は、３日に佐土原支店以外の行員数人と会食しており、参加者には、宮崎市以外の居住者もいたという。市は県と連携し、調査、検査を進める。


◆都城市で１人−１３日発表分の関連判明

　県が１４日に発表した６１１例目の都城市６０代女性は、６０３例目の６０代男性の家族だった。

　１３日発表の宮崎市の１１人（５９１〜６０１例目）を除く４人（６０２〜６０５例目）について、６０２例目の都城市４０代女性は店舗を経営。６０３例目の６０代男性と６０４例目の６０代女性は同店舗の利用客だった。

　鹿児島県から訪れた感染者が同店舗を利用していたという情報提供があり、感染確認につながった。

　６０５例目の延岡市６０代女性は、発症２日前の８日以降、自宅で過ごしており、濃厚接触者はいない。


◆入院は重症者１人を含め４０人−１３日時点

　県によると、１３日時点で、県内の入院者は重症者１人を含む４０人。延岡西臼杵圏域の指定医療機関に２人、協力医療機関に１人が入院中。自宅療養が１０人、宿泊・施設療養が３９人。入院・療養調整中が５人。


◆新たに５府県を追加−県の往来自粛要請、「当分の間」

　県は１４日、県民に対し往来自粛を要請する地域をこれまでの６都道府県に５府県を追加した。自粛期間は当分の間としている。

　直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者が１５人を超えた地域を対象に、ビジネスなどをのぞき、不要不急の往来自粛を要請する。

　７日から北海道、東京都、愛知県、大阪府、兵庫県、沖縄県を対象としてきたが、１４日から埼玉県、神奈川県、京都府、広島県、高知県を加えた。