海のまち、笑顔いっぱい

花ふぶき一座招きイベント−日向市細島

　日向市の海の駅「ほそしま」を主会場にこのほど、チンドン屋が町を練り歩くイベント「細島を元気に！」が行われ、地域に笑顔があふれた。主催は同実行委員会（児玉裕紀実行委員長）。

　都城市を拠点に活動するチンドン屋「宮崎花ふぶき一座」（宮田わかな座長）の４人が招かれた。一行は、鮮やかな衣装に身を包み、チンドン太鼓や太鼓、クラリネット、サックスでにぎやかなリズムと音色を奏でながら練り歩いた。

　行く先々で地域の人らの歓迎を受け、細島小学校校歌や子どもらには人気アニメ「アンパンマン」の曲などを演奏、一緒に写真に納まるなどしてして応え、交流を深めた。

　同実行委は、海の駅近くでコンテナ店舗を営業する「かき寧」「慶豊丸」「とべしま丸水産」で１０月に組織。イベントは、新型コロナウイルスの影響で意気消沈している地域や住民に笑顔と元気を届けるとともに、伝統芸能の一つでもあるチンドン屋を次代を担う子どもや若い人にも知ってもらおうと、細島まちづくり協議会、市観光協会の協力を得て実現した。

　児玉実行委員長（３０）＝かき寧代表＝は「３年ほど前からチンドン屋を呼んで、地元で楽しめる企画を検討してきた。チンドン屋のパフォーマンスで笑顔、元気になってほしい」と話した。

　孫と２人で楽しんだ地元の女性は「子どもの時以来、久しぶりに見た。コロナで何もできない。目の保養になり、楽しい気分になった。アンパンマンの曲を演奏してくれ、孫もうれしそうだった」と感想を述べた。