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桜マーケットにぎわう

本紙掲載日:2020-12-07
6面
互いにマスク着用。大勢の人が訪れた桜マーケット
お薦め商品をPRする生徒
パソコン上で会場に入っている客の数を管理し人数制限

延岡商業高全校生徒が販売学習

◆感染症対策を講じて実施

 県立延岡商業高校(大迫良三校長、506人)の販売実習「桜マーケット」が6日、延岡市桜ケ丘の同校であった。コロナ禍で開催が危ぶまれる中、「中止にするのは簡単。どう続けていくかが大事」と検討を重ね、実施にこぎ着けた。会場は多くの家族連れらでにぎわい、高校生による工夫を凝らしたおもてなしを楽しんでいた。

 同イベントは2017年から実施しており4回目。「ワクワク・ドキドキのハピネスをあなたへ!」をテーマに商品の仕入れ、宣伝、販売、駐車場の誘導などのすべてを生徒が行った。

 同校OB、OGの企業を中心とする県北企業の協力で、生徒たちがクラスごとに出店した雑貨、洋菓子、パン、軽食などの20店舗が、体育館と中庭に並んだ。

 生徒は、お薦め商品や店について紹介したチラシの配布、声掛けなど「どうすれば売れるか」を考えて実践した。客が訪れると、飛沫(ひまつ)感染防止のために設置したビニール越しに接客。袋詰めや会計などを分担し、手際よく商品を手渡していた。

 また、流通経済科が同市山下町に店を構える「チャレンジショップ和(なごみ)」が取り扱う商品や、来年迎える同校100周年をPRするために生徒が考案したどら焼き、レトルトチキンカレー、マスク、エコバッグの4商品の販売もあった。

 総店長の一水優希さん(商業科3年)は3年間を振り返り、「桜マーケットだからこそ、お客さんとのやりとりを通してサービスについて学ぶことができた。就職してからも生かしていきたい」と感想。「想像以上に多くのお客さんに来ていただくことができた。開催させてくださった先生方やお店の方たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で話した。

 受け付けでは連絡先の記入と検温の協力を求め、販売店が並んだ2会場では、それぞれ人数制限を行うなど、随所で感染予防策が見られた。

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