センコー、交通安全フェスタ

親子で楽しくルール学ぶ−延岡

　総合物流企業「センコー」の東九州主管支店（延岡市、古屋敷芳弘支店長）は１４日、同市土々呂町の東九州自動車学校で交通安全フェスタを開いた。地元の一ツ岡南幼稚園（黒木啓喜園長）の園児と保護者ら約９０人が参加、横断歩道の正しい渡り方や信号を守る大切さなど交通ルールを学んだ。

　同支店の社会貢献活動の一環として、延岡地区交通安全協会など関係機関の協力で毎年開いている。今回が１４回目。

　フェスタでは参加者が２グループに分かれて講習を受けた。横断歩道の渡り方では、同協会の指導員がイラストを使って交差点の注意事項などを説明。園児は青信号を確認してから右手を挙げ「右、左、前、後ろ、信号よし」と元気に声を出し、順番に２人ずつ横断歩道を渡った。

　自転車と自動車のコーナーでは、スタント役の社員が乗る自転車や車が赤信号に反応して急ブレーキをかけ、停止位置が予想より先になることを実演。自転車や車は急には止まれないとして、道路への飛び出し防止や横断前には周囲に十分注意するよう呼び掛けた。

　このほか、エアバッグの作動実験、発煙と三角停止板の使用法、シートベルト・チャイルドシートの重要性などの解説もあり、園児は保護者らと交通ルールの大切さを学び、交通安全に対する意識を高めた。

　この日はまた、延岡市を拠点にＪリーグ入りを目指しているサッカークラブ「ＦＣ延岡ＡＧＡＴＡ（あがた）」も参加。選手とスタッフ６人が訪れ、移動時の園児誘導やサッカーのミニゲームなどを通して交流を深めた。

　同支店の水川広道東九州業務センター長は「ここで学んだことを忘れずに、元気に成長してもらいたい。保護者も交通安全の意識を高めて子供たちを見守ってほしい」と話した。