ドイツのことが知りたい！−ホストタウン相手国

小学生の学校生活は？−延岡・北浦小

◆入学日のプレゼント、避難ゲーム…

　東京オリンピック・パラリンピックで延岡市のホストタウン相手国に登録されているドイツについて学ぶ授業が１０月２２日、同市立北浦小学校（三輪正憲校長、１２２人）であった。

　同校は、児童がホストタウンやドイツについて知ることを目的に、昨年度から給食でドイツ料理を出している。５回目のこの日、前回に続いてドイツ出身で同市国際交流員のブブリス・カリナさんが来校。６年生（２３人）、３年生（同）にそれぞれ授業を行った。

　このうち６年生の授業では、町並みや名所、学校の様子などの写真を見せながら説明した。ドイツでは小学校の入学式当日、保護者から学校で使う文房具やお菓子の入った円すい状の「シュールテューテ」というプレゼントをもらうという。

　ブブリスさんは、一人一人へのプレゼントを中に入れて手作りしたシュールテューテを持参しており、児童に順番に回した。児童はうれしそうに中に手を入れ、ドイツ語入りマグネットのプレゼントを受け取った。

　また、「人さし指を突き出して挙手する」と学ぶと、早速その挙手でクイズに答えた。

　授業を終えて福島彩音さんは「ブブリスさんの日本語は聞き取りやすくて、ドイツについてよく分かった。私は外国語があまり得意ではなかったけど、これから勉強していろんなことを学びたい」、水木波那さんは「今まで外国に無関心だったけど、ドイツの授業を受けて実際に行ってみたいと思った。ドイツの伝統的な服を見てみ
たい」と感想。給食に登場したドイツ料理「ゲシュネッツェルテス」＝薄切り肉のホワイトソース煮＝、「アイントプフ」＝具だくさんスープ＝について「おいしかった。味付けは日本の味と違うなと感じた」と話した。

　昼休み時間、３年生はドイツの小学生に人気の「避難ゲーム」も体験した。災害時にすぐに対応できるよう練習する学習ゲーム。代表児童が「Ｆｅｕｅｒ（フォイアー）」、「Ｗａｓｓｅｒ（ヴァッサー）」、「Ｓｔｕｒｍ（シュトゥルム）」、「Ｅｉｓ（アイス）」と災害の言葉を叫ぶと、児童はあらかじめ決めていた場所に避難したり、ポーズを取ったりして、楽しく学んでいた。

【ドイツのゲーム「Ｆｅｕｅｒ，Ｗａｓｓｅｒ，Ｓｔｕｒｍ」の遊び方】

教師または児童は、事前に決めた災害の言葉を叫ぶ。他の児童はそれに応じて、適切な避難の仕方をしなければならない。間違えたり、遅すぎたりした児童はアウト。
▽Ｆｅｕｅｒ（火事）＝その場ですぐさまうつ伏せにならなければならない、非常口に集まらなければならない。
▽Ｗａｓｓｅｒ（洪水）＝高い場所（椅子、ベンチなど）へ逃げなければならない。
▽Ｓｔｕｒｍ（強風）＝丈夫な物（柱や格子など）につかまらなければならない。
▽Ｅｉｓ（氷）＝その場で動かない−など。