延岡１人、１０月１４日以来−新型コロナ感染者

福岡県に往来歴、２０代男性

◆２０日発表−県内、新たに１１人

　県と宮崎市は２０日、県内で新たに１１人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。宮崎市９人、延岡市、高鍋町の各１人で、２０〜４０代の男性７人と女性４人。県内累計３８９〜３９９例目。

　県感染症対策室によると、延岡市の２０代男性（県３９９例目）は福岡県に往来歴があり、同県から感染者の濃厚接触者として検査依頼があったことで陽性が判明した。同市での感染確認は１０月１４日以来で５５例目。

　県によると、１９日発表の都城市４０代男性（３８８例目）は接待を伴う飲食店を１１日に利用していた。また、２０日発表の高鍋町の２０代女性（３９８例目）は、３７６例目の接触者として検査を行った。同店関連の感染者は６人になった。

　宮崎市ではそのほか、２０代男性（３９５例目）と４０代男性（３９７例目）の感染を確認。現時点で、これまでの感染者との関わりは不明で、行動歴などを調査している。

　県によると、１９日時点で、県内で入院しているのは５人で、１４人が宿泊療養中。調整中が７人で、重症者はいない。

　県は２０日、西都児湯圏域、延岡西臼杵圏域を緑圏域（感染未確認地域）から黄圏域（新規感染者が限定的な地域）に変更。渡辺善敬県福祉保健部長は「県内で感染確認地域が広がり、飲食店での感染など、第３波の入り口から感染拡大が続いている。一層対策を進めていきたい」と述べた。

　県は同日、市町村の担当者とウエブ会議を開催。２１日には新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、現状認識を共有し、今後の対策を確認していく。


◆集団感染２グループ−宮崎市

　宮崎市での集団感染は、結婚式後の会食に参加した５人と、接待を伴う飲食店関連６人の２グループあることも２０日に判明した。

　結婚式関連は、１９日判明の宮崎市３０代男性（３８７例目）が１４日に同市内での結婚式に出席。その後に福岡県からの来訪者を含む６人で別の店で会食。同席した同市の２０〜３０代の男性４人（３９１〜３９４例目）が感染していたことが分かった。

　同市健康支援課は「調査の結果、結婚式会場はできる限りの感染対策が取られており、従業員などへの感染の可能性は限りなく低い」と説明。いわゆる２次会などで訪れた飲食店が感染拡大の場とみているとした。

　飲食店関連では、２０〜４０代の女性３人（３８９、３９０、３９６例目）の感染が分かった。いずれも１８日発表の宮崎市３０代女性（３７６例目）が勤務する接待を伴う飲食店のスタッフ。