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匠からものづくり学ぶ

本紙掲載日:2020-11-04
7面
金づちでくぎを打ち、椅子の座面を作る生徒
ミニ畳作りで、長い針と糸を使い、丁寧に縫っていく生徒

木の椅子、ミニ畳作りに挑戦−高千穂・上野中

 高千穂町立上野中学校(八源寺正弘校長)で10月23日、ものづくり体験学習があった。1、3年生18人はミニ畳、2年生13人は木の椅子作りを体験。それぞれ技能士に教わりながら完成させた。

 1、3年生は、県職業能力開発協会の「学校の授業等へのマイスター派遣」事業、2年生は、県技能士会連合会の「匠(たくみ)の体験教室」事業の一環として実施。畳技能士の興梠剛さん、佐藤太さん、平田浩幸さん、上原敏弘さんと、家具技能士の佐伯正博さん、末永洋一郎さん、永田優弥さんが講師として来校した。

 このうち、木の椅子作りでは、「板の角と角を合わせる」などと講師が説明するのを聞きながら生徒は金づちで板にくぎを打った。椅子ができた後は、余分な部分をのこぎりで切って、やすりで磨いた。

 生徒は、協力し合いながらも集中して丁寧に作業。講師が「いつもより早く終わった」。学校教諭が「すごい」と驚き、大人が座っても大丈夫な椅子を完成させた。

 2年の甲斐雪音さん(13)は「難しいと思っていたけれど講師の方がアドバイスしてくれたので満足できる椅子ができた。物を作るのが好きなので楽しかった。椅子は、一緒に住んでいるおじいちゃんにあげたい」と笑顔で話した。

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