高等部１３人が成果を発揮

日向ひまわり支援学校−サービスチャレンジ検定

　日向市の日向ひまわり支援学校（種子田保校長）で１５日、特別支援学校流通サービスチャレンジ検定が行われ、同校高等部の１〜３年生１３人が職業技能認定基準の検定に臨み、自己の技能習得状況を確認した。

　検定は、生徒に級の認定を行うことにより、作業学習への意欲向上や将来の自立に向けた夢の実現、日頃の作業学習の様子を発表し合うことで互いのいい所を見つけ励まし合う気持ちの醸成を目指す。

　例年、外部から審査員を招いて実施してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて同校教諭が審査員を務めた。

　検定を前に種子田校長は「緊張しているはず。緊張の中でどうやるかも大事。今まで勉強してきた成果を十分発揮して頑張ってほしい」と激励。生徒を代表し、２年生の久米田匠さんが「この日のために一生懸命練習してきました。きょうは持てる力を十分発揮して頑張りたいと思います」と宣誓した。

　検定には１年生３人、２年生６人、３年生４人が挑戦。高等部２５人のうち、メンテナンス班６人だけでなく、リサイクル、ハンドメイド、園芸班の希望者も受検した。

　検定種目はメンテナンスのテーブル拭き、床清掃が自在ぼうき、ダストクロス、モップの４種目。生徒らは審査員が見守る中、やや緊張した表情も見られたが、それぞれの種目で真剣に取り組み、日頃訓練してきた作業学習の成果を見事に発揮した。

　この日は、１３人が１８種目に挑み、延べ１２人が１級、２級と３級が各３人、さらに３人が２種目ともに１級の認定を受けた。

　閉会式では各種目の生徒代表４人が感想を述べ、「手順を覚えるのが難しかった。学んだことをこれからの生活に生かしたい」「とても緊張した。３年生でも挑戦したい」などと語った。