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森林空間を活用・体験プログラム開発へ

本紙掲載日:2020-10-29
3面
「森林空間を活用したワーケーション研修会」で事業計画を発表する担当者ら(宮崎市内で)

ワーケーションを模索

◆美郷、日之影、五ケ瀬町の関係者・県が研修会

 県による「森林空間を活用したワーケーション研修会」がこのほど、宮崎市内であり、美郷、日之影、五ケ瀬町などの関係者が、特色ある体験プログラムの開発などに向け意見を交わした。

 ワーケーションとはワーク(仕事)とバケーション(余暇)を組み合わせた造語。日常的な職場を離れ、観光地などでゆっくりと過ごしながら遠隔で仕事をすることを指し、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、密を避ける働き方の一つとして関心を集めている。

 こうした中、県は豊かな森林を活用しようと、今年度6月補正予算で「森林空間を活用したワーケーション支援事業」(予算700万円)に着手。大手旅行会社が委託を受け、県北3町を含む県内1市4町とともに、県内外の企業や学校へのニーズ調査、滞在先で楽しめる体験プログラムの開発、遠隔で仕事ができる環境整備などに取り組み始めた。

 初の研修会となったこの日は、各市町や実務を担う観光協会など地元団体の担当職員が参加。椎葉村で実際に法人向けの野外研修サービスを提供しているミミスマスの上野諒代表を講師に迎え、アドバイスを聞いた。

 日本テレワーク協会によるオンライン講演も実施。同協会の大沢彰主任研究員はアンケートで半数の企業がワーケーションに関心を持っていた一方、滞在先に宮崎が選ばれていないと指摘し、情報発信の必要性を説いた。

 また、全体としては「余暇型」のワーケーションを希望する企業が多いものの、実際に計画した企業の大半は「仕事型」だったと報告。受け入れ先では通信環境をはじめ、日常と異なる勤務形態の支援が重要になるなどと助言した。

 事業計画で県北3町はいずれも、時期によって空きが多いキャンプ場のコテージやバンガローの活用を予定。無線インターネット通信や空調、複合機、机、いすなど、仕事がしやすい環境を整備するという。

 美郷町は町観光協会、南郷温泉と連携し、町内3カ所を拠点に受け入れ。シイタケのコマ打ちやキンカン収穫などの農業体験、師走祭りや中小屋天文台の星空案内など、滞在生活をイメージしやすい参加型ツアーを構想している。

 まずは、物産販売や木材流通などでつながりのある企業を対象に試行。交通の不便さを補うため、レンタカーなどを視野に入れた町単独の新規事業も検討しているという。

 日之影町は、さまざまな体験プログラムを組み込んだウオーキングコースが整備されている森林セラピー基地を活用。周辺にはボルダリングの人気スポットがあり、その愛好者にはサーファーも多いため、熊本方面―日向の中継地点として滞在する人が多い強みもあるという。

 初年度は、宮崎大学地域創生学部がフィールドワークで長期滞在した実績を生かし、学生に2週間無料で施設を貸し出す実証実験を計画。リモート講義など大学との連携を模索しつつ、企業も誘客し、できる限り行政が介入しない形で経営が成り立つかを見極めたいとしている。

 五ケ瀬町は、自然環境を生かした各種体験プログラムで安定した実績を持つNPO法人の五ケ瀬自然学校と連携。五ケ瀬の里キャンプ村を拠点に、五ケ瀬川でのカヌー体験や、五ケ瀬ハイランドスキー場でのスキー・スノーボード体験、星空観測などを楽しみながらテレワークができる環境を提供する。

 桑野内地区で盛んな農家民泊をプログラムに取り入れたり、世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域での広域連携も検討。当初は五ケ瀬中等教育学校出身の学生らがアルバイトで3週間滞在し、オンラインで情報発信する計画を練っており、個人・少人数の誘客を探ることとしている。

 県は県産材を使ったウッドデッキや木製家具などの整備費も補助することにしており、山村・木材振興課は「時間がない中で苦労もあると思うが、今後も複数町村と連携して取り組めるよう、つないでいきたい」としている。

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