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新しいかんきつ類、産地化へ

本紙掲載日:2020-10-26
8面

「ふるさと納税」返礼品にも−門川町

◆フィンガーライム

 門川町が産地化を目指す香酸かんきつ類「フィンガーライム」の青果の販売と「ふるさと納税」返礼品としての受け付けが、16日から始まった。同日、役場で記者会見があり、宮崎大学の國武久登副学長や安田修町長、金丸隆康副町長、町フィンガーライム研究会(熊野敏行会長、4人)の会員らが発表した。会見後は、町内の栽培地を視察した。

 同研究会の4人の生産者が路地、ハウス合わせて0・4ヘクタールで150株を栽培、4〜5キロの収穫を見込む。年次的に苗の購入・接ぎ木により株を増やしていく計画。栽培技術などを確立し、将来は3ヘクタールの栽培面積、収穫量100キロを目指すという。

 今回の収穫分は、ふるさと納税の返礼品として出荷を予定、すでに依頼も届いているという。ネットでの受注販売も行う。返礼品は1万円のコースで受け付け、セットの内容は価格が3千円程度(果実3〜5本、重さ30〜45グラム、100セット)を予定している。

 記者会見で安田町長は「産学官が連携し、フィンガーライムが門川町の目玉商品となり、消費者から喜ばれ親しまれる特産品として、地域活性化の起爆剤となることを祈念する」とあいさつ。

 熊野会長は「ここまで来るのに7年かかった。まだ成功とは言えないが、何とか出荷までこぎ着けることができた。高齢化と担い手不足でやめていく農家さんが多い。フィンガーライムを特産化し、新しい若い方にどんどん農業に参入してほしい。私や他の生産者と協力して特産化を推し進めたい」と決意も新たに述べた。

 國武副学長は「日本全国で注目されているフィンガーライムが、門川町から発信されることは意義深いこと。宮崎大学と門川町の連携を3年前に組んだ。こんなに早く結実するとは思っていなかった。ワクワクしながら研究を進めていきたい。新しい品種を研究し、門川町のいろんな食材、海や山の食材と合わせることによって門川町の活性化、食の活性化につなげていければ」と期待を寄せた。

 フィンガーライムは、果実が指のような形をしていることが名前の由来。野生種のため、果皮やさじょう(果実の中にある果肉の粒)の色が赤や緑、黄色、紫などバラエティーに富み、生食や加工品、香料などとして利用されている。さじょうが丸くプチプチ感がキャビアに似ており、かんきつ類では珍しいイソメントンを含みミントのような香りがする。形や色、香りにおいて特徴的で、日保ちも良く貯蔵性が高く、冷蔵保存も可能。輸送面や加工保存の面で有益性が非常に高いという。

 ふるさと納税、受注販売など、問い合わせはプロジェクト事務局の町農林水産課農政係(電話門川63・1140)。

◆栽培17年にスタート宮大との提携で産地化

 フィンガーライムは、オーストラリア原産。門川町内では数人の生産者が2017年から栽培をスタートさせた。希少性が高く、国内での取り組み事例の少ないことから興味を持ったという。

 18年2月には「門川町フィンガーライム研究会」が発足。同4月、地方創生推進交付金による「農産業振興品目開拓事業(フィンガーライム産地化プロジェクト)」が計画承認され、町と宮大の包括連携協定に基づいて「フィンガーライムの産地化に向けた取り組みとオリジナル品種の育成」として受託研究が提携された。

 温暖な気候ならではの地域ブランドとして期待ができ、他の地域との差別化が図れる新たな品種として産地化を進めてきたという。

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