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つなぐ打線が集中打

本紙掲載日:2020-10-05
9面
【準々決勝・延岡学園─宮崎学園】延岡学園は4回、1死二、三塁から甲斐が中前打を放ち1−4とする

第147回九州地区高校野球大会県予選・ハイライト


 延岡学園が集中打で、逆転コールド。2枠の九州切符にあと1勝に迫った。主将の甲斐は「声を掛け合い、チーム野球、全員野球ができた」と胸を張った。

 「まずは1点と、選手たちに焦りはなかった」と森貞治監督。持ち味のつなぐ打線で、4点差を簡単にひっくり返した。

 四回、先頭の川越優大、井上健人が連続単打で、伊藤舜がきっちり犠打。甲斐は「フライは何にもならない。内野ゴロのエラーでもいい」。泥臭い思いとは裏腹に、きれいに中前にはじき返す。

 四球でつなぎ1死満塁。尼嵜は「練習で(相手左腕と)同じタイプを打ってきた。打ってつないでくれて自信を持てた」。低く鋭く左中間にはじき返した。

 甲斐、尼嵜が3安打ずつと下位打線の活躍が光った逆転劇。甲斐は「練習の成果だが、まだまだ満足はできない」。尼嵜は「甲子園に行くために練習してきた。1戦ずつ集中して勝つことだけ」と緩みはない。

 準決勝へ、甲斐は「普段の過ごし方を含めて、一つの束になって戦っていきたい」。センバツまで、つなぎ続ける。

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