来年３月３１日まで延長

宅配タクシー、延岡市と県協会支部

　新型コロナウイルスの影響に苦しむタクシー事業者と飲食店を支援するため、延岡市と県タクシー協会延岡支部が連携して取り組む飲食店料理の「宅配タクシー」サービスについて、市は来年３月３１日まで利用期間を延長すると発表した。

　同サービスは延岡市内を対象に行っており、利用客が飲食店に宅配タクシーが使えるかを確認の上で料理を注文すると、飲食店が同支部加盟のタクシー会社に宅配を依頼、料理を受け取ったタクシー運転手が利用客宅に配達する仕組み。

　サービスを受けるにはタクシー料金が必要だが、市が初乗り料金相当分５９０円を負担するため、利用客は料理代金のほか、タクシー料金が初乗り料金以上のときには、５９０円を差し引いた宅配料を支払う（深夜早朝の２割増し、道路状況などで加算される場合がある）。

　宅配タクシーが利用できる飲食店については、市がポータルサイトを立ち上げて紹介するとともに、市公式ホームページにもリンクを掲載している。掲載店数は４４店舗（９月２８日現在）。

　宅配タクシーは、国土交通省が４月２１日に発表したタクシー事業者による有償での貨物運送を認める特例を受け、テイクアウト料理を介してタクシー事業者と飲食店を支援する施策として、同月２８日からサービス開始。

　利用期間は当初５月１３日までの予定だったが、その後、特例期限が引き延ばされたことにより９月３０日まで延長。さらに特例措置の期限後も、タクシー業者による食料などの貨物運送ができるよう措置を行ったとの同省の発表を受け、来年３月末まで再延長を決めた。

　問い合わせは延岡市地域・離島・交通政策課（電話延岡２２・７０３９）。