体力、気力すべて生かす
本紙掲載日：2020-10-01
8面
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県警察学校初任科４１人が卒業
県警察学校（藤川寿治校長）の初任科卒業式は９月２９日、宮崎市の同校であり、短期第７６期生４１人が警察官生活の第一歩を踏み出した。県内各警察署の交番などに配属される。
阿部文彦県警本部長は警察の威信を懸けた東京五輪・パラリンピックの警備を控えているなどとして、「誇りと使命感を持ち、全力で取り組んでほしい」と激励。藤川校長も「積極的な姿勢で第一線の勤務に当たり、県民の立場に立った警察活動を推進してほしい」とエールを送った。
初任科生は今年４月に採用され、憲法、刑法などの法学や実務に関する基礎教養のほか、柔道、剣道、逮捕術などの訓練を修了。これから４カ月間、交番などでの勤務を経験した後、初任補修科生として再入校し、２カ月間の教養を受ける。
このうち、都城署管内で勤務する延岡市出身の宮本大誠さん（２２）は、「今までで一番厳しい生活だったが、全てが自分にとって成長できた半年間だった。やっと人を守れるスタートラインに立った。警察学校で身に付けた体力、気力を全て生かし、警察業務に取り組みたい」と抱負。
日向市出身の�霖詫サ�さん（２２）も「卒業できてうれしい半面、ここからが本当の始まりなので気を引き締めたい。厳しいことも多かったが、寮生活、団体行動で同期の絆が深まった。少年犯罪の分野に進みたい」と、配属先の延岡署に向け学びやを後にした。