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「竜巻から1年」(3)19年9月22日

本紙掲載日:2020-09-23
1面
昨年の竜巻災害で、被災状況など情報をホワイトボードに書き込んでいく県立延岡病院の医師ら(同病院提供)

県立延岡病院、態勢すぐに整える

◆教訓生かし直後に第一報

 分刻みで次々と情報が飛び込み、ホワイトボードにびっしりと書き込まれていく。その前で県立延岡病院の医師らが膨大な量の情報を整理し、支援や調整のため各方面への連絡に追われた−−。

 気象庁による現地災害調査報告では、竜巻は昨年9月22日午前8時30分ごろ、平原町付近で発生し、北へ移動した。突風は推定で風速約55メートル。突風の強さを表す日本版改良藤田スケール(JEFスケール)は、6階級のうち上から4番目のJEF2だった。

 竜巻が通り過ぎた延岡の街は、建物の屋根や壁、窓などが壊され、車が横転。突風による飛散物などで18人が負傷した。

 災害拠点病院の県立延岡病院では、同日午前8時56分に市消防から第一報を受け、同9時17分に院内災害対策本部を設置。重症患者を診る病床や集中治療室を一部空けて患者の受け入れ態勢を整え、院内DMAT(災害派遣医療チーム)を招集した。初動が早かった理由について、救命救急科長の長嶺育弘医師は「消防から連絡があり、情報を頂いたのが大きかった」と振り返る。

 県庁、市消防、市危機管理室と情報を共有。被災状況や医療情報を集め、脳卒中の輪番病院を含む4病院の停電を確認、支援や調整に動いた。同本部を解散するまで、避難場所や医療機関、高齢者福祉施設などの被災状況確認は続いた。

 2006年9月17日に延岡で発生した竜巻災害で同病院は、一報が入らず野戦病院と化した。医師や看護師らは最初、何が起きたのか分からずパニック状態。その後に開かれた防災関係機関の意見交換会で、市や消防に情報の共有化を強く申し入れた。昨年の竜巻災害では、その教訓が生かされた形だ。

 大規模災害を想定した総合防災・災害時救急医療訓練なども初動の早さに生かされた。今月6〜7日にかけて台風10号が九州の西岸沖を北上した時は、気象庁が「特別警報級の勢力」としたことを受け、同4日夜までに院内災害対策本部を設置。長嶺医師は「訓練で習熟度は増し、スタッフの危機意識が変わってきた。前もって準備ができるようになった」。救急看護認定看護師でDMAT看護師の森久保裕さんも「訓練で意識が高まってきた。それが今回の結果に表れた」と話した。

 延岡市医師会は06年の竜巻災害後、課題となった情報伝達を構築し、地区別に災害支援医療機関を編成した。14年がたち、編成を見直す時期を迎えているが、新型コロナウイルスへの対応という新たな課題が加わり、対策が求められている。

 「災害はいつ起こるか分からない。災害医療検討委員会を開いて見直したい」と同医師会の佐藤信博会長。「(南海トラフ巨大地震の)津波による災害も含めて、どう対応していくか。編成網などを考えていかなくてはならない」と対策を急ぐ考えを示した。

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