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温暖化を止めるため今すぐ行動しよう

本紙掲載日:2020-09-07
7面

議論はもういらない。木を植えよう

◆150本の木−東未來

 「国境を越えて、アカデミーはできないだろうか?」

 ふと頭をよぎったのが今回のアカデミーのきっかけです。今、新型コロナウイルスの影響により、移動や活動に制限がありますが、オンラインだったらアカデミーができる、と思いました。

 私は9歳の時に環境アンバサダーになり、この6年間、植林、小中高・大学、ノーベル平和賞を受賞したアメリカ元副大統領のアル・ゴアさんや、ザンビア大統領の前で仲間と一緒にスピーチやプレゼンテーション、環境アンバサダートレーニングも行ってきましたが、環境問題が悪化するスピードは加速する一方です。

 このままでは間に合いません。私たち人間のせいで、約100万種の動植物が絶滅危惧にあり、人間の未来も危ない状況です。今すぐに地球上にいるみんなで行動を起こす必要があります。もっとたくさんの仲間が必要です。

 今回のアカデミーで、その仲間が増えました。新しいことがたくさんあり、楽しみな気持ちとともに、緊張や不安もありましたが、多くの仲間やサポーターに助けられ、励まされたアカデミーでした。一番印象に残ったのは、最後にみんなで目標を立てたことです。

 私は地球温暖化で、これからの未来がとても不安ですが、皆さんが目標を立て、どのように活動をしていきたいかの意気込みを聞いた時、未来に希望を感じました。私たち子どもはさまざまな活動を通し、自分たちの未来を守るために環境問題と向き合っていきます。

 延岡には環境活動を行っている方々がたくさんいて、自然がとても豊かに守られています。しかし、私たちが毎日排出する二酸化炭素で地球温暖化が進み、地球の向こう側では、毎秒ごとに新しい気候変動難民が出ていることを忘れてはなりません。これは世界中の一人一人の責任です。

 私たちのモットーは「議論ばかりしていないで、身体を動かして1人150本の木を植えよう」。今日から、子どもも大人も一緒に何かの行動を起こしましょう。


◆環境アンバサダートレーニングに参加して−延岡星雲高校2年高田凜桜

 私は今回のセミナーを受けて、自然に対する考え方が変わりました。このセミナーを受ける前までは、自然の大切さについてあまり考えずに過ごしていました。日々の生活を送る上で環境の変化についてあまり実感することもなく、ニュースなどで地球温暖化の話をしていても違う国での話と深く考えることもありませんでした。

 しかし、このセミナーに参加して、木が二酸化炭素を吸収し酸素に変えてくれるため二酸化炭素を削減することができること、そしてそれが地球温暖化防止に有効で、積極的に植樹をすることが大切だと知りました。

 実際には、植樹活動をしている人が世界中にいるのに地球温暖化を止められていません。夏は熱中症にかかる人が増え、学校にはエアコンが完備、この異常気象が原因で飢餓や水不足に苦しんでいる人が世界にはいるのです。

 この気温上昇を抑えるために、私たちが協力して木を植えるべきではないでしょうか?ただ、なかなかそのような機会に恵まれないこともあります。そこで日々の暮らしでできること「プラスチックごみを出さない」「ごみを減らす」「自然を意識する」ことを心掛けていきたいと思いました。

 このセミナーに参加しなければ知らないままでやり過ごし、環境のことなど考えずに日々の日常を送っていたと思います。でも、このセミナーに参加することで知ること、気付くことができました。これこそが、みんなの意識を変える大きな第一歩だと思いました。せっかく気付くことができたのだから、この地球を守り私たちの生活を豊かなものにするためにも、もっと環境のことを学んで行動に移していきたいと思いました。

 Stoptalking.StartPlanting.

 とても素敵なスローガンだと思いました。

 このセミナーを開催していただいた東未來さんに感謝します。


◆学ぶことで広がる視野−尚学館中学校・高等部4年佐藤真奈美

 私は夏休み中友人の誘いでPlant‐for‐the‐planetのアカデミーに参加しました。

 このアカデミーを受け私は、世界で起こっている環境問題についての現状を学びました。環境問題は私たちが住む延岡でも、気温の上昇やゲリラ豪雨として起こっている身近な問題です。ですが日本ではそれに対する問題意識が低いようです。ならばこのような催しを広く行い、皆で学んで問題に対する意識を持てば解決につながるのではと思います。

 私自身このアカデミーで学んだことがたくさんあります。その中の一つは環境問題の対策としてPlant‐for‐the‐planetでも行われている植樹活動です。植樹活動自体は聞いたことがありますが、私はその活動を何のために行っているのか知りませんでした。

 でもこのアカデミーを通じ、この活動には地球温暖化の対策を含めた多くの利点があることを知り、そして植えた後のケアも大切だということも学びました。また植樹活動以外で身近に私たちが行えることを話し合い、マイ箸、節約、ごみの削減などのアイデアが出ました。これらは意識次第で行えますよね。自分のすべきことが分かれば後は行動あるのみなので私も行っていこうと思います。

 今回はコロナの影響でZoomでの参加でしたが、私はこのような会に参加するのは初めてですごく緊張していました。ですがアカデミーは想像していた堅苦しいものでなく、アイスブレイク(参加者の緊張を解きほぐす活動)やクイズまたプレゼンテーションの講習などを交えた楽しいもので、私を含め皆が緊張を忘れ笑顔を浮かべていました。

 私はこのアカデミーのおかげで環境問題に対する理解を深めることができ、知識を持てば問題に対する見方が変わりその問題がより自分に近いものになると実感しました。今後にも生かしていきたいです。


◆環境アンバサダープログラムに参加して−中学校1年長沼翔太

 この夏、熊本県人吉を襲った大雨被害のニュースを見ながら、「このまま何もしなければ、十年後の日本は、世界は、もっと取り返しのつかないことになってしまうのではないか」と、とても心配になった。コロナのせいでどこにも行けず、ただ心配することしかできない夏休みを過ごしていたら、願ってもない機会が訪れた。「プラント・フォー・ザ・プラネット」の環境アンバサダーに推薦してもらったのだ。

 この団体は、気候変動と地球の環境問題に取り組み、世界中に木を植える活動をしている。何と設立者はドイツに暮らす男の子だ。既に150億本を植林し、現在は1兆本の植林を目指している。

 今回、植林活動を世界レベルで行うために必要な、さまざまな知識を学んだ。森林を守る大切さ、今世界で起きている自然災害、1人の人間が一生で150本の木を植えないと地球環境を救うことはできないなど、知らないことも多かった。植林の必要性を訴えるために必要な、プレゼンテーションの練習も行った。9歳の男の子のアイデアから生まれた植林活動が、世界中に広まっていることにとても感銘し、「小さなことの積み重ね」がいかに重要かということを痛感した。

 今回の経験を通して、延岡市の森林問題も少しずつ見えてきた。「ストップトーキング、スタートプランティング!」。これは、「討論するのはやめて、木を植えよう」という、プラント・フォー・ザ・プラネットの合言葉だ。延岡の森林問題は世界中の森林問題でもあると思う。僕たちを優しく守ってくれる自然に敬意を払い、自然と共存する道の先には、明るい未来があると思う。延岡の森が世界一誇れる環境になり、世界中から多くの人が遊びに来てくれる場所になるように、環境アンバサダーの経験をこれから生かしていきたい。


◆日本での第1回セミナーの開催と成功、おめでとうございます!−佐藤和代(未來さんの元小学校担任)

 5時間半のセミナーがあっという間に終わってしまった!という気持ちです。ビデオメッセージ視聴、アクティビティーが組み込まれ、途中、数回のブレイクタイムやランチタイムが設けられており、子どもたちが疲れないように、退屈しないように工夫されていました。

 現アンバサダーの東未來さんの進行の下、意見を求められた子どもたちは、時にはすぐに反応し、時には、熟考して答えていましたが、どの考えも笑顔で受け入れていたので、子どもたちは安心して、自分の意見が言えたし、より身近なこととして環境問題について考えることができたのではないかと思いました。

 参加者全員の笑顔の写真を見ると、子どもたちの満足感、達成感が伝わってきます。

 子どもたちが、今回のセミナーで考えたこと、学んだことを、これからの生活に生かしてほしいと思っています。参加した19人の子どもたちが日本の環境アンバサダーとして、活躍してくれることを期待しています。

 最後に、私も子どもたちと一緒にアクティビティーに参加させていただいたことに、深く感謝します。今回のセミナーのように、大人の私たちは、環境問題について子どもたちと一緒に考え、自分たちが今できることは何かに気付き、それを実行しようとする意欲を育てることの大切さを実感しました。



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