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LL サイズ
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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垣根越えた育成拠点−バスケット
◆競技力向上に期待
小中学生のバスケットボールスクール「LIGARE(リガーレ)」(宮崎市)が今年、県北エリアを対象とした男女のジュニアユースチームを創設した。これまで県北には部活動以外に選択肢がなく、宮崎市内まで通う選手も多かったという。より良い育成環境が整備されたことで、地域の競技力向上が期待される。
リガーレは、競技の普及と選手育成を目的に2018年、小林高や九州産業大などでヘッドコーチを務めた吉村康夫代表が立ち上げた。チーム名はラテン語の「つなげる」が語源。個人スキルの強化を重視し、磨いた個の力をいかにチームに生かせるかを指導しているという。
男子のヘッドコーチは、ミニバスケット東海キングフィッシャーアシスタントコーチの岡田美菜子さん、女子は同監督の酒井朋弘さん。ディレクターには、延岡学園の楠元龍水監督と聖心ウルスラ学園の竹内浩平監督が就いた。2人はコーチ陣から練習内容などについて相談を受けたり、高校生との合同練習を組むなどして活動を支えている。
現在は男子12人、女子15人以上が参加。これまでは新型コロナウイルスの影響でオンライン指導しかできていなかったが、県北地区は今月19日から練習が再開された。
再開初日、女子は聖心ウルスラ学園高と練習試合を実施。激しいディフェンスに苦戦して結果は惨敗だったが、体格やスキルが上の選手たちを相手に、果敢に挑んでレベルアップを図った。男子は、オンラインスクールで学んだ攻撃時の戦術を実践。ボールを持った選手の動きに合わせてパスを受けられる位置取りなど学んだ。ゲーム感覚で鍛えられるシュート練習なども行っていた。
高千穂中3年の和田舞音さんは「高校で活躍できるよう、実力を付ける貴重な場になっている。新しいメンバーと体験できる環境がいい。どんどん頑張って強いチームを目指したい」、門川中3年の小野瑛広さんは「メンバーが普段と違うので、刺激があって自分の成長につながる。高校生とか全国レベルの高い選手と練習する機会もあるので、自分がどこまで通用するか試せる。今後に生かしていきたい」と話した。
練習は聖心ウルスラ学園記念体育館で毎週水曜午後7時30分から。大会に出場するジュニアユースチームのほか、小学4年生から中学3年生までを対象にしたスクールも行っている。
◇県の競技レベル向上−吉村康夫代表
「県北、県央、県南の至る所にいい選手がいる。その選手たちを育成プログラムで成長させ、県の競技レベルを向上させたい。県北エリアのリガーレ設置は、きっかけをつくらせていただいただけなので、今後は名前を変えてもらっても構わないと考えている」
◇みんな意識高い−酒井朋弘女子ヘッドコーチ
「県北初の取り組みで、人数がそろうか最初は不安だった。でも子供たちはみんな意識が高く、市の選抜などトップレベルの子たちも来てくれた。宮崎には延岡学園とか小林が強豪として挙げられるが、どこの高校に進学しても県トップの選手になれるように技術やメンタルを育てていきたい」
◇県北一丸となって−岡田美菜子男子ヘッドコーチ
「学校、指導者、年齢など垣根を越えて県北のレベルアップにつなげられたらいい。県内のバスケットは他県に比べてレベルが低く、なかなか上がることもなかった。こういった取り組みで県北一丸となって向上していきたい」
◇ゆくゆくは日本一竹内浩平ディレクター(聖心ウルスラ学園女子ヘッドコーチ)
「県北には素晴らしい選手が多くいる。育成拠点として活用し、ゆくゆくは県北の選手が多いチームで、日本一を目指せれば。県外から宮崎のレベルは高いなと思ってもらえるようになるとうれしい。地元の人たちと喜びを分かち合えるようにしたい」