かわいいアマビエの石像

ダイボ石材本店大保代表が制作−延岡

◆街を明るくしたい

　アマビエ様の石像がデビュー−−。新型コロナウイルス禍の収束を願い、疫病封じの伝説が伝わる妖怪をモチーフにした石像が、延岡市安賀多町のダイボ石材本店（大保真郷代表）に登場。通る人たちを笑顔にしている。

　大保代表が「コロナ禍で沈んでいる街のムードを、ほのぼのとしたもので明るくしたい」と願いを込めた。たくさんあるアマビエのイメージから、かわいいものを立体的にデザイン。約１カ月かけて制作したという。

　石像部分には白御影石、台座には黒御影石を使用。台座と合わせた高さは６５センチで、重さは約８０キロになる。

　今月１２日に〃デビュー〃すると、かわいらしいと話題に。「立体的にしたことで、イメージしやすくなったようで、年配の方は『これがアマビエですか』と理解してくれます。子どもたちには、大人になった時に、『あそこにあった』と認識してくれるようになれば」と大保代表。

　同社の前には宮崎交通の安賀多４丁目バス停があり、普段から人通りも絶えない。このため、バス待ちの人や地域の人たちに和んでもらおうと、従来から同社玄関前には色とりどりの花の鉢を置いている。今の季節は赤や白、紫のインパチェンスが咲き誇り、アマビエ様はその真ん中に鎮座。花に囲まれた姿もかわいらしく、またご利益がありそうなムードを醸している。

　これからも末永く通る人たちを見守る予定で、大保代表は「花をめでながら、（アマビエ様を）見て、触って、手を合わせてもらえればうれしい。そうすることで笑顔にもなれるし、力も湧いてくるのでは」と目を細めていた。