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癒やしの写真館−お花の山を散策(上)

本紙掲載日:2020-08-17
7面

五ケ瀬町の白岩山・石灰岩峰植物群落

 立秋を過ぎたというのに連日厳しい残暑が続く。花壇の花もぐったりとして元気がないが、九州中央山地国定公園に位置する五ケ瀬町の白岩山(標高1647メートル)では希少な高山植物が生き生きとした姿を見せている。「石灰岩峰植物群落」として県の天然記念物に指定される「お花の山」を今月上旬、散策した。

 石灰岩に覆われた白岩山は、アルカリ性の土壌と乾燥した環境に400種を超す高山植物が自生するといわれている。

 冬の間スキー客でにぎわった五ケ瀬ハイランドスキー場のリフト乗り場があるカシバル峠。ここから林道を上って「ゴボウ畠(ばたけ)」と呼ばれる登山口を目指す。

 沢のふちに咲くのはヤマホトトギス(ユリ科)。赤紫色の斑点をちりばめ、花被片をクルッと反り返らせた姿がかわいい。シャワーのようなしぶきを浴びて涼しそうに見える。

 近くではミゾホオズキ(ハエドクソウ科)の黄色い小花がいくつも咲き、渡りをすることで知られるアサギマダラがイケマ(キョウチクトウ科)の白い花の周りを飛び交う。アキアカネだろうか、成熟前の黄色いトンボも多く見掛ける。

 ブナやミズナラの天然林を抜ける登山道はよく整備され、濃緑のスギゴケに木漏れ日が落ちる。留鳥のゴジュウカラが飛び交い、大きなサルノコシカケが幹に段々と並ぶ。カエデ類などの根に寄生するミヤマツチトリモチ(ツチトリモチ科)を探したが、この日は見つけることができなかった。

 緩やかに上る登山道が平たんになれば日肥峠(杉越)。日向の国(椎葉)と肥後の国(熊本県馬見原)を結ぶ峠という意味で、ここから白岩山へは古道「霧立越」をたどる。

 九州脊梁山地に連なる向坂山(標高1685メートル)から扇山(同1662メートル)にかけての尾根伝いは、かつて馬で物資を運んだ「駄賃付け」の道。車道が開通する1930年代まで現役だった。

 登山届けを入れる「霧立越関所」の箱近くでひと休み。キツツキの仲間のオオアカゲラや留鳥のヒガラが楽しそうにさえずり、山域に生息する絶滅危惧種のホシガラスがほんの一瞬だけ姿を見せて森に消えた。

 貴重な植物群落を保護するため、あちこちにシカよけネットが張られている。山頂近くは特に厳重。登山道の金網やネットを自分で開け閉めしながら目当ての「お花畑」に足を踏み入れた。



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