就労をサポート−利用呼び掛け

サポステ・プラスサテライト延岡−延岡市土々呂町

◆対象１５歳から４９歳まで拡大

　就労に悩みを抱える若者をサポートするため、全国１７７カ所に「地域若者サポートステーション（サポステ）」がある。１５歳から３９歳だった利用対象年齢が今年度から４９歳まで拡大され、より多くが支援を受けられるようになった。延岡市土々呂町の「みやざき若者サポートステーション／サポステ・プラス」のサテライト延岡は利用を呼び掛けている。

　サポステは厚生労働省が進める事業で、全国４７都道府県に開設。若者支援の実績やノウハウがある特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）や事業者が委託を受け、キャリアコンサルタントなどの専門的な相談、コミュニケーション訓練など就労に向けた支援を行う。

　県内は延岡、宮崎、都城市の計３カ所で、専門学校などを運営する九州コミュニティーカレッジが実施。サテライト延岡は市職業訓練支援センター内にあり、県北地域（延岡市、日向市、門川町、美郷町、椎葉村、諸塚村、高千穂町、日之影町、五ケ瀬町）を対象としている。

　支援が受けられるのは、就活への不安や悩みがある対象年齢者で、仕事をしていない無業者とその家族。在職中で転職を希望する人や在学中の学生は利用できないが、通信制や定時制課程の高校、専門学校、大学に通う学生は利用できる。

　はじめにガイダンスでサポステの支援の内容を利用希望者に説明し、登録後は初回面談で利用者の要望や悩みを聞きながら支援内容について一緒に考え、適した仕事や求人情報探し、自己理解、応募書類や面接対策の指導、一般職業適性検査（ＧＡＴＢ）などを行う。

　企業案内・職場見学などのサポステオリジナル就活セミナーをはじめ、ビジネスマナーやコミュニケーションなどを磨く各種セミナー、セミナーで学んだことを実践する就労体験、職場体験などのメニューから、一人ひとりに合ったプログラムを立て職業的自立を支援する。

　支援に当たっては、キャリアカウンセラーが個別に助言や相談を行うほか、就職に向けての悩みを精神保健福祉士などに相談することもできる。就職後の職場定着のためのフォローの実施や、ステップアップに向けた支援なども行う。

　サテライト延岡のコーディネーターでキャリアコンサルタントの細川真由美さんは、「抱える悩みや環境は人それぞれ十人十色なので、利用者の背景や環境を踏まえて親身に寄り添い、納得できる仕事選びができるようお手伝いがしたい」と話している。

　問い合わせは、みやざき若者サポートステーション／サポステ・プラスサテライト延岡（電話延岡３７・１１９０、午前９時〜午後４時。休日は土日、祝日、年末年始）。