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県の区域指定−6日付で解除

本紙掲載日:2020-07-22
3面

子育て支援施設地

◆延岡市、汚染土壌の除去など完了

 延岡市松山町の子育て支援総合拠点施設建設地から微量のヒ素が検出された問題で、市は17日、検出地点の建設地の一部(10メートル四方)に県が指定していた土壌汚染対策法に基づく「形質変更時要届出区域」が、6日付で解除されたと発表した。

 同区域は、土壌汚染はあるものの、人の健康に被害が生じるとは言えない地域。その土地の形質を変更(掘削や埋め立てなど)する場合、汚染の拡大を防止するため、事前の届け出を行うことが義務付けられる。

 建設地では昨年、建設汚泥から環境基準値(1リットル当たり0・01ミリグラム)をわずかに上回るヒ素を検出。その後、敷地内の46地点で土壌汚染を調査した結果、1地点から1リットル当たり0・014ミリグラムが検出されたため、区域指定を受けていた。

 市は1月から建設工事を再開し、指定区域の土壌を入れ替えるとともに、地下水の調査を実施して周辺への汚染の拡大がないことを確認。汚染の除去の完了を県に報告し、指定解除となった。

 市子育て支援総合拠点施設は、安心して子どもを生み育てることができるまちづくりを目的として、旧県立延岡わかあゆ支援学校跡地グラウンド部分に鉄筋コンクリート造り2階建ての建物を建設中。名称も「えんキッズ」に決まり、今年の晩秋ごろのオープンを目指し、整備が進んでいる。建設費は合計で約7億8千万円を見込む。

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