マスクの寄付、ＳＮＳで呼び掛け

特別支援学校に１６０枚−日向の菓子店

　日向市本町の菓子店「ＳＥＩＫＡＤＯ」（緒方康彦代表）は１６日、日向ひまわり支援学校（種子田保校長）にマスク約１６０枚を贈った。政府が全世帯に配布した布マスクが主で、緒方代表がフェイスブックで呼び掛けて寄付を募った。

　政府が配布した布マスクは、届く時期の遅れや、届いてもサイズが小さく使いづらいなどの理由で「不要」とする声が、ネット上などで多く挙がっていた。

　そうした状況から緒方代表が、フェイスブックを通じて「政府配布のマスクが不要な人は、チーズ饅頭（まんじゅう）と交換します」「集まったマスクはひまわり支援学校に寄付します」などと呼び掛けたところ、すぐに反応があり、遠くは大阪や福岡など県外からも寄付が寄せられたという。

　この日は、緒方代表が４〜６月で集まった布マスクや市販のマスクを持って学校を訪問。生徒会の近藤豪海生徒会長（高校３年）ら３人にマスクを手渡した。

　種子田校長は「コロナは長丁場になる。今後もマスクが必要。教育活動に役立たせていただきます」とあいさつ。近藤会長らも「気遣いありがとうございます。大切に使わせていただきます」と礼を述べ、お返しとして、作業学習の時間を利用し、ペットボトルのキャップを装飾して作った磁石を贈った。

　緒方代表はプレゼントに喜びながら「マスクを必要としている所に届けられて良かった。防疫対策として使ってもらいたい。今後も必要な際は声を掛けてほしい」と話した。