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当初の目的を達成と解散

本紙掲載日:2020-07-17
3面
目的を達成して解散を決めた延岡市史編さんを願う会

延岡市史編さんを願う会

 延岡市史編さんを願う会(九鬼勉会長)は16日、延岡市中小企業振興センターで総会を開き、「当初の目的は達成された」として解散を決めた。約2年間、講演会やシンポジウム、市への要望など精力的に活動。今年4月に市史編さん係が設置されたことで、編さんが現実化できたと判断した。今後は編さん作業を見守っていくという。

 同会は市制施行100周年の2033年に本格的かつ体系的な市史の完成を目標に、2018年6月に設立。「市史は未来をひらく鍵」を合言葉に、講演会やシンポジウム、全体会など総計74回の会議を実施し、市への要望や市議会への陳情を行ってきた。

 市は19年4月に文化課に市史編さん調査担当職員を配置、20年4月に3人体制の市史編さん係を置いた。

 九鬼会長は設立前の17年11月に編さん事業の私案を作って動き出したといい「この機を逸してはもうない。延岡に生を受けた天命だと思って立ち上がった」と振り返った。数々の活動を続けたことには「膨大な時間とエネルギーを費やしたが心を一つに行動してこられた。心から敬意を表したい」と会員に感謝を伝えた。

 市史編さん実現へのめどが立ったことで、会則に従って解散を決定。九鬼会長は「延岡の未来への扉を開くことに貢献し、役割を十分に果たした。市史編さんを温かく見守っていく必要がある」と今後の動きに注目していくという。

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