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古澤巌さんの「高千穂幻想」楽しみ

本紙掲載日:2020-07-15
2面

バイオリンコンサート実行委の佐藤さん

 「生で聞くのが楽しみ」―。そう話すのは、高千穂町の高千穂神社神楽殿で26日に開かれる「第3回古澤巌バイオリンコンサート」の実行委員長を務める佐藤哲章さん(高千穂町観光協会顧問)=写真=。特に心待ちにしているのが、古澤さんが高千穂をイメージして作ったオリジナル曲「高千穂幻想」という。

 古澤さんは東京都出身。第一線で活躍する傍ら、日向市で音楽スクールを開くなど県北とも縁が深く、同町では2018年からコンサートを開いている。

 「高千穂幻想」は、昨年3月に開かれた2回目のコンサート後、同神社の後藤俊彦宮司が「高千穂にちなんだ曲を」と依頼したのをきっかけに作られた楽曲で、今年5月に発表された最新アルバムに収録されている。

 昨年末、同神社で夜神楽33番をすべて鑑賞するなど構想を練ったという古澤さん。佐藤さんによると、「(高千穂幻想には)刈干切歌のメロディーや、神楽の雰囲気がちりばめられている」という。

 当初3月に予定していた3回目のコンサートは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。26日の当日は来場者の検温や手指消毒を行うほか、密にならないよう一人ずつ入退場をするなど感染予防対策を徹底して開催する。

 チケットはすでに完売。約120人が来場を予定しており、佐藤さんは「一流のバイオリニストの古澤さんが高千穂をイメージした大変素晴らしい曲。古澤さんの熱い思いを感じ取ってほしい」と話している。

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