教育資金を無利子で−延岡市

提携、直営の２本立て−受け付け中

　延岡市は、新型コロナウイルス感染症の影響で大学生などが学業断念しないよう、学費の免除制度や猶予措置が受けられない学生や保護者に最大１００万円を無利子で融資する教育資金緊急融資事業の受け付けを１日から始めた。１２月下旬まで。

　市の第３次緊急対策の一つ。延岡信用金庫との提携事業分と市直営事業分がある。いずれも大学院、大学、短大、専修学校、専門学校、高等専門学校が対象。

　提携事業分は、市内に住所があり、子弟の教育資金を必要とする人が対象。市が同公庫に３０００万円を預託し、１人１００万円を限度に融資する。

　償還期間は１０年以内で、原則４年を限度とする在学期間は据え置き。利子と保証料１％は市が補助する。保証会社の保証が得られることが条件となる。受け付けは１２月３０日まで。

　市直営事業分は、市内に住所があり、大学などに通学している人が対象（保護者は市外に住所のある人）。金融機関からの融資が受けられない学生に１人当たり８０万円を限度に直接貸し付ける。

償還期間は１０年以内で、在学期間据え置き。申請するには、連帯保証人１人（原則保護者）が必要となる。受け付けは１２月２８日まで。

　市は、連携事業分については国公立大学や私立大、専門学校の後期学費などの平均額を３０万円として約１００人分、直営事業分は九州保健福祉大学の学生を想定して２５人分を見込んでいる。

　関連予算は市議会６月定例会で議決している。

　延岡信用金庫との連携事業分に関する問い合わせは同信用金庫業務部（電話延岡２２・１１１１）、市直営事業分は市総務課（電話延岡２２・７００６）。