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わくわくをカタチに(6)本田泉

本紙掲載日:2020-07-01
6面

ユニット「あんてな」の10年−100分の1からのスタート

◆笑顔あふれた初公演、今や活動の中心−結成時からの目標「学校公演」

 私たちがとても大切にしている活動があります。それは県内の小学校や中学校で演劇を上演する学校公演。今年で4年目を迎え、小学校を中心に年に10校ほど回らせていただいています。

 しかし、学校公演までの道のりは、決して簡単なものではありませんでした。ユニット「あんてな」を立ち上げた当初から学校公演は目標としていたものの、どうやったら実現するのか全く分からなかったのです。

 とにかく、作品がなければ話になりません。そこでまず、仲間を集めて作品の骨組みをつくるところから始めました。ファミレスに集まり、どんな登場人物が出てくるのか、話の展開はどうするか、何時間もかけて話し合い、少しずつ大枠を決めていきます。それを私の夫である本田誠人が肉付けし、「めじろくん」という脚本が完成しました。

 作品の次は上演場所。当時、学校につながりもなく、ノウハウもなかった私が思い付いたのは「お手紙作戦」でした。資料を作成し、仲間と郵送の作業をして県内の学校に送った封筒は100通近く。すぐに申し込みがあると思い、「たくさん申し込みが来たらどうしよう。忙しくなるね」なんて笑って話していましたが、現実はそう甘くはありませんでした。

 全く反応がないまま半年近くが過ぎ、あまりの反応のなさに諦めかけていた頃、1本のお電話が。記念すべき初めての申し込みは、延岡の伊形小学校でした。そこから子どもたちに楽しんでもらえるよう稽古に稽古を重ね、そして迎えた本番当日。いつも体育の授業や集会で使う見慣れた体育館が劇場に様変わりし、カーテンが閉められた薄暗い館内には照明や音響機材が置かれています。子どもたちは入ってくるなり周りをきょろきょろと見回し、わくわくと緊張が入り交じったような何とも言えない表情だったのが印象的でした。

 本番では、すぐそばを行き来する役者にみんなの目はくぎ付け。館内には子どもたちの歓声が響き、笑顔があふれました。

 実は、申し込みの連絡を下さった担当の先生は、その5年前に本田誠人が演出で関わらせていただいた、ひむかオペラ協議会の喜歌劇「こうもり」に出演されていた方でした。送られてきた資料の本田誠人の文字に目が留まったのだそうです。ご縁というものは本当にありがたいものですね。

 こうして2017年に、私たちは学校公演の第一歩を踏み出すことができたのです。これまで4千人を超える子どもたちが私たちの学校公演を見てくれました。今では、他校の先生からうちの作品が良かった、と聞いてお申し込みを頂いたりする事も。100分の1からのスタートでしたが、たくさんの子どもたちからパワーをもらい、今では私たちの活動の中心とも言えるものになっています。

 学校公演4年目に入り、子どもたちから学ぶこともたくさんあります。わくわくしているのは子どもたちだけではなく、私たちも同じです。そして、作品は今でも進化し続けています。そのお話はまた次回。

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