一般会計補正など可決

延岡市議会６月定例会が閉会

　延岡市議会６月定例会は２５日に本会議を開き、新型コロナウイルス感染症の緊急対策費などを盛り込んだ９億１４４０万円の一般会計補正と２億７７８５万円の同２次補正など１７議案と意見書３件を可決、人事案１件に同意して閉会した。一般会計総額は７５８億４１８７万円となった。

　一般会計補正の主な事業は、同感染症で影響を受けた地域経済の活性化につなげるプレミアム商品券発行事業に２億８５３０万円。学業を断念しないため、学費の免除・猶予措置が受けられない学生や保護者らに最大１００万円の教育資金を無利子・無担保で融資する事業に５０５０万円を充てる。

　このほか、消費が減った県産和牛肉などを学校給食に提供する事業に３４５７万円、同じく水産物（養殖魚）を提供する事業に２００８万円、小中学校のオンライン学習環境事業に５１９万円、地元事業者のリモート時代対応支援に５１６万円など。

　緊急対策以外の事業では、認定こども園の園舎改築助成事業に２億８４３８万円（東幼稚園園舎、カナリヤ園舎）、島浦町の島内全世帯に個別受信機を無償貸し付けする防災情報伝達システム整備事業に３０１９万円などを計上する。

　２次補正の主な事業は、国の補正予算を活用したひとり親世帯臨時特別給付金事業に２億３９４５万円、感染症対策を徹底しながら保育を継続する必要経費を助成する保育所等緊急包括支援事業に３４５０万円など。

　提出議案はほかに、国民健康保険条例の一部改正案、手話の普及および障がいの特性に応じたコミュニケーション手段の利用促進に関する条例の制定など条例案件１１件、子育て支援総合拠点施設の指定管理者の指定（すこやか福祉会）などその他案件４件。

　意見書は「地方財政の充実・強化を求める意見書」、「教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書」、「防災・減災、国土強靱（きょうじん）化対策の推進を求める意見書」を可決した。

　陳情・請願については、「『使おやっ！のべおかプレミアム商品券』発行についての請願書」を採択、陳情「長浜・方財海岸の浸食対策について」は継続審査とした。

　会期中は、任期満了に伴う市監査委員の人事案１件に同意している。